【28卒】自己分析のやり方7ステップ!質問例・強み・就活の軸の見つけ方を解説
自分史・モチベーショングラフ・他己分析を使って、強みや弱み・価値観・就活の軸を見つける具体的な手順と質問例、自己PR・ガクチカ・志望動機への活かし方を紹介。
自己分析ができない、何から始めればいいかわからない、考えすぎて終わらないという就活生は必見!
企業選びや面接で一貫性のある回答を作る方法まで、新卒採用支援500社以上、学生3,000人以上との面談実績を持つ新卒採用支援のプロであるFULL HOUSEの取締役COOが解説します。
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【目次】【28卒】自己分析のやり方7ステップ!質問例・強み・就活の軸の見つけ方を解説
この記事の執筆者:加瀬 浩之(Hiroyuki Kase)
株式会社FULL HOUSE 取締役 COO
X / Twitter: https://x.com/kasetchi
学生時代から人材系スタートアップの創業期に携わり、並行して就活を行いIT系メガベンチャーや大手総合広告代理店など複数社から内定を獲得する。
14卒として急成長中だったITベンチャー企業の株式会社VOYAGE GROUP(現:CARTA HOLDINGS)に入社し、マザーズ上場・東証一部上場という急速な成長フェーズを経験。
新卒採用コンサルタントとして累計500社以上の採用支援及び全国3,000名以上の学生の就活支援を行う。
その後、株式会社FULL HOUSEを創業しWEBメディア運営に注力する傍ら、学生が納得のいく人生を歩めるように「 ジョブさがーす 」を通じて個別でキャリア相談にのっている。
就活における自己分析とは
就活における自己分析とは、これまでの経験や選択を振り返り、自分の強み・弱み・価値観・興味・行動特性を言語化することです。
自己分析は、自分の性格を知ることだけが目的ではありません。
自分に合った業界や企業を選び、選考では「なぜその企業を志望するのか」「入社後にどのような形で貢献できるのか」を、自分の経験に基づいて説明できる状態をつくることが目的です。
自己分析を終えた時点で、少なくとも次の内容を自分の言葉で説明できる状態を目指しましょう。
- 自分の強みと弱みは何か
- 自分が頑張れるのはどのようなときか
- どのような環境で力を発揮しやすいか
- 仕事や企業選びで大切にしたいことは何か
- 将来どのような状態になりたいか
- 企業に対してどのような価値を提供できるか
- その考えに至った具体的な経験は何か
すべてを一度に完成させる必要はありません。
最初は仮説でも良いので、家族や友達など自分をよく知る人たちとの会話、また選考や面談を通じて少しずつ精度を高めていきましょう。
28卒が自己分析を行う目的
自己分析には、大きく分けて「自分に合う企業を選ぶこと」と「選考で自分を伝えること」という2つの目的があります。
この2つを区別して考えると、自己分析で何を明らかにすれば良いのかが分かりやすくなります。
自分に合った業界・企業・職種を選ぶため
知名度や周囲の評価だけで企業を選ぶと、内定を獲得できても、入社後に仕事内容や社風とのミスマッチを感じる可能性があります。
あらかじめ自分が仕事に求めるものや、力を発揮しやすい環境を整理しておけば、企業を比較するための判断基準を持てます。
例えば、「若いうちから裁量を持ちたい」という希望がある場合も、その理由を掘り下げることが重要です。
成長速度を重視しているのか、自分で意思決定したいのか、成果で評価されたいのかによって、適した企業や職種は変わります。
表面的な希望だけで終わらせず、「なぜそう思うのか?」まで明確にしておきましょう。
自己PR・ガクチカ・志望動機を作るため
自己PR、ガクチカ、志望動機は、それぞれ独立した回答ではありません。
過去の経験から分かった強みや価値観を、企業でどのように活かしたいかまでつなげることで、回答全体に一貫性が生まれます。
自己分析が不十分なまま例文を参考にすると、文章としては整っていても、深掘り質問に答えられないことがあります。
一方で、自分の経験と考えが整理されていれば、聞かれ方が変わったとしても自分の言葉で回答しやすくなります。
面接の深掘り質問に答えるため
面接では、用意した自己PRや志望動機を伝えるだけでなく、次のような質問によって考えを深掘りされることがあります。
- なぜその行動を取ったのですか?
- 他の方法は考えませんでしたか?
- その経験で最も苦労したことは何ですか?
- 周囲からはどのように評価されましたか?
- その強みを当社でどう活かしますか?
- なぜ他社ではなく当社なのですか?
自己分析では、経験の事実だけでなく、そのときの考えや感情、行動の理由まで具体的に掘り下げます。
そのため、面接で追加の質問を受けても、回答の軸がブレにくくなります。
納得できる内定先を選ぶため
就活のゴールは、内定を獲得することだけではありません。
複数の選択肢を比較し、自分が大切にしたい価値観や将来像と照らし合わせて、心の底から納得できる企業を選ぶことが重要です。
自己分析で企業選びの基準を明確にしておけば、内定先を給与や知名度だけで比較するのではなく、仕事内容・成長環境・社風・働き方・将来の選択肢などを含めて判断することができます。
28卒は自己分析をいつから始めるべき?
28卒は、できるだけ早く自己分析を始めましょう。
28卒向けのインターンシップや早期選考が進んでいるため、応募先を選ぶ段階から、自分の興味や価値観をある程度整理しておく必要があります。
ただし、自己分析を完全に終えてから企業を探そうとする必要はありません。
自己分析は一度で完成するものではなく、次のようなきっかけで随時更新していくと良いでしょう。
- 現時点での自分なりの仮説を立てる
- インターンや説明会に参加する
- 実際の企業や仕事について知る
- 感じたことを振り返る
- 強みや企業選びの基準を修正する
- 企業選考を受ける
自己分析と業界・企業研究を並行して進めることで、自分についての理解と、社会や仕事についての理解を結びつけられます。
なお、28卒の就活スケジュールや、現在何から始めるべきかを知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
▶︎ 28卒の就活は何から始める?今やるべきことを時期別に解説
28卒向け自己分析のやり方7ステップ
自己分析では、過去の経験を整理した後に、共通する行動や価値観を見つけ、就活で使える言葉へと変換していきます。
ここからは、初めて自己分析を行う28卒でも進めやすいように、7つのステップに分けて解説します。
1. これまでの経験を時系列で書き出す
最初に、小学校・中学校・高校・大学の各時期に経験した出来事を書き出しましょう。
特別な実績だけを探す必要はなく、次のような経験も自己分析の材料になります。
- 部活動やサークル
- アルバイト
- ゼミや研究室
- 授業や資格勉強
- インターン
- 学生団体
- 趣味や個人活動
- 友人関係
- 受験や進路選択
- 成功した経験
- 失敗した経験
- 継続したこと
- 途中で辞めたこと
- 自分で決断したこと
書き出す際は、出来事だけでなく「なぜ始めたのか」「どのような役割だったか」「何を感じたか」も簡単に記録します。
この段階では、強みや就活の軸にまとめようとせず、材料をできるだけ多く集めることを優先しましょう。
2. モチベーショングラフを作る
モチベーショングラフとは、過去の出来事と、そのときの気持ちの変化を時系列で表したものです。
横軸に時間、縦軸にモチベーションの高さを置き、印象に残っている出来事を書き込みます。
モチベーションが上がった経験については、次の質問で掘り下げると良いでしょう。
- 何が楽しかったのか
- 誰と取り組んでいたのか
- 自分はどのような役割だったのか
- どのような評価を受けたのか
- 何を達成できたのか
- もう一度経験したいと思うのはなぜか
反対に、モチベーションが下がった経験についても振り返ります。
- 何に不満を感じたのか
- どのような環境が合わなかったのか
- 自分で変えられたことはなかったか
- 同じ状況になったら次はどうするか
気持ちが動いた理由を分析すると、自分が大切にしている価値観や、力を発揮しやすい環境が見つかりやすくなります。
3. 印象的な経験を「なぜ」で深掘りする
次に、特に印象に残っている経験を3〜5個選び、「なぜ」を繰り返して掘り下げます。
例えば、サークルの新歓活動を頑張った経験がある場合は、次のように考えます。
- なぜ新歓活動を頑張ったのか
- なぜその目標を達成したいと思ったのか
- なぜその方法を選んだのか
- なぜ困難な状況でも続けられたのか
- なぜその結果を嬉しいと感じたのか
「新入生を100人集めた」という結果だけでは、その人の考え方までは分かりません。
「自分が入学時に居場所を見つけられず苦労したため、新入生が安心して参加できる環境を作りたかった」という具体的なことにまで掘り下げると、その人が他者への配慮や居場所づくりを大切にしていることが見えてきます。
ただし、「なぜ?」を機械的に繰り返す必要はありません。
回答が事実から離れたり、無理に理由を作り始めたりした場合は、その時点で止めるようにしてください。
4. 経験に共通する強みと行動特性を見つける
複数の経験を並べて、自分が繰り返している行動を探します。
例えば、次のような共通点が見つかることがあります。
- 困っている人を見ると、自分から声をかけている
- 目標を数字にして、計画を立てている
- 周囲の意見を聞きながら合意形成している
- 失敗した原因を振り返り、次の方法を試している
- 地道な作業を長期間継続している
- 未経験の環境にも自分から飛び込んでいる
- 人と人の間に入り、関係を調整している
強みは「コミュニケーション能力」「責任感」といった抽象的な単語だけで終わらせないことが重要です。
「立場の異なる人の意見を整理し、全員が動きやすい形に調整できる」のように、実際の行動が伝わる具体的な言葉に変換しましょう。
強みの根拠となる経験が複数あると、再現性も説明しやすくなります。
5. 大切にしたい価値観と避けたい環境を整理する
企業選びでは、「何を得たいか」だけでなく、「何が合わないか」も整理しましょう。
次の観点から、希望する状態と避けたい状態を書き出します。
- 仕事内容
- 顧客や社会への貢献
- 成長環境
- 評価制度
- 裁量の大きさ
- 一緒に働く人
- 組織の雰囲気
- 働く場所
- 働く時間
- 給与や福利厚生
- 将来のキャリア
- 安定性や事業の成長性
希望条件を挙げたら、それぞれを「絶対に必要」「できれば欲しい」「なくてもよい」の3段階に分けます。
その上で、「絶対に必要」が3つ以上ないと説明会に参加しないなど就活の軸をつくると良いでしょう。
すべての希望を満たす企業を探すのではなく、自分にとって譲れない条件を把握することが目的です。
6. 家族・友人・先輩に他己分析を依頼する
自分だけで考えると、無意識に行っている行動や、当たり前にできていることを見落とす場合があります。
その場合は、家族・友人・先輩・アルバイト先の同僚など、異なる関係の人に次の質問をしてみましょう。
- 私の強みは何だと思うか
- どのような場面でその強みを感じたか
- 私に任せたいことは何か
- 改善した方が良い点は何か
- 集団の中でどのような役割になることが多いか
- どのような仕事が向いていると思うか
- 他の人と比べて特徴的な部分は何か
他己分析の回答をそのまま採用する必要はありません。
自分の認識と一致している部分、意外だった部分、複数人から共通して言われた部分を確認し、自己分析を補う材料として活用しましょう。
7. 就活で使える言葉にまとめる
最後に、自己分析の結果を選考や企業選びで使える形にまとめます。
最低限、次の5項目を1〜3文で説明できるようにしましょう。
- 強み
- 強みの根拠
- 大切にしている価値観
- 就活の軸
- 将来実現したいこと
例えば、次のようにまとめます。
- 強み :目標から逆算して課題を分解し、周囲を巻き込みながら実行できることです。
- 強みの根拠 :サークルの新歓活動では、参加者数の目標から必要な接触人数を逆算し、メンバーごとの役割を決めて実行した結果、前年を上回る新入生の獲得につなげました。
- 価値観 :自分だけで成果を上げることよりも、周囲が動きやすい仕組みを作り、チーム全体で結果を出すことにやりがいを感じます。
- 就活の軸 :若手のうちから改善提案を行えることと、チームで目標達成を目指す文化があることです。
- 将来像 :顧客や組織の課題を整理し、周囲を巻き込みながら解決まで推進できる人材になりたいと考えています。
このように、それぞれが別の話になっていないかを確認しましょう。
過去の経験、現在の強み、企業選びの基準、将来像が一本の線でつながっていると、選考でも納得感のある説明ができます。
自己分析に使える質問例
何を書けばいいか分からない場合は、質問に答える形で考えると進めやすくなります。
すべてに回答する必要はありませんので、まずは答えやすい質問から始め、印象的な回答を深掘るようにしてください。
過去の経験を振り返る質問
過去の経験から、自分の行動や考え方の傾向を探します。
- これまで最も頑張ったことは何か
- 長期間続けられたことは何か
- 途中で辞めたことは何か
- 最も悔しかった経験は何か
- 最も達成感があった経験は何か
- 自分で決断した大きな選択は何か
- 周囲から評価された経験は何か
- 失敗した後に改善した経験は何か
- 苦手でも最後まで取り組んだことは何か
- 誰かの役に立てたと感じた経験は何か
強みと弱みを見つける質問
強みと弱みは、性格ではなく行動として捉えることが重要です。
- 周囲からよく頼まれることは何か
- 人より苦労せずにできることは何か
- 集団ではどのような役割になることが多いか
- 問題が起きたとき最初に何をするか
- 目標を達成するために工夫したことは何か
- 苦手な状況ではどのような行動を取るか
- 過去に同じ失敗を繰り返したことはあるか
- 弱みを補うために行っている工夫は何か
- 自分の強みが裏目に出た経験はあるか
- 自分がいなければ困ったと思う場面は何か
価値観を見つける質問
価値観は、自分が強く喜んだことや不満を感じたことから見つけられます。
- どのようなときに楽しいと感じるか
- どのようなときにストレスを感じるか
- 尊敬する人のどこを尊敬しているか
- 嫌だと感じる人や環境にはどのような特徴があるか
- お金や評価以外で、何にやりがいを感じるか
- どのような人と一緒に働きたいか
- どのような形で人や社会に貢献したいか
- 仕事を通じて何を得たいか
- 3年後、5年後、10年後にそれぞれどのような状態でいたいか
- 絶対に譲れない働き方や条件は何か
企業選びにつなげる質問
自己分析の結果を、具体的な企業選びの基準に変換します。
- 個人とチームのどちらで成果を出したいか
- 安定した環境と変化の多い環境のどちらが合うか
- 幅広い仕事と専門性を高める仕事のどちらを望むか
- 成果とプロセスのどちらを重視して評価されたいか
- 若いうちから裁量を持ちたいか
- 顧客と直接関わりたいか
- どのような社会課題に関心があるか
- 全国転勤や異動をどう考えるか
- 仕事と私生活をどのように両立したいか
- どのような経験を積めば将来像に近づけるか
自己分析から強みを見つける方法
強みが見つからない人は、目立った実績がないのではなく、「結果」だけを探している可能性があります。
企業が確認しているのは、成果の大きさだけではありません。
目標に対してどのように考え、周囲とどのように関わり、困難をどう乗り越えたのかという行動にも、その人の強みが表れます。
例えば、アルバイトで売上1位になっていなくても、次のような行動は強みの材料になります。
- 新人が覚えやすいように業務マニュアルを作った
- 混雑時の役割分担を見直した
- 常連客の好みを覚えて接客に活かした
- ミスの原因を記録して再発を防いだ
- 欠勤者が出た際に周囲に働きかけて調整した
強みを見つける際は、「何を達成したか」だけでなく「その結果を生み出すために、どのような行動を繰り返したか」を確認しましょう。
また、強みに関連して自己PRへのまとめ方や例文は、以下の記事で詳しく解説しています。
自己分析から就活の軸を作る方法
就活の軸とは、応募する企業や内定先を選ぶ際に重視する判断基準です。
「成長できる会社」「人の役に立てる仕事」といった表現だけでは、該当する企業が多すぎるため、企業選びには使いにくくなります。
次の3段階で具体化するようにしましょう。
大切にしたいことを挙げる
なぜ大切なのかを過去の経験から説明する
企業のどこを確認すれば判断できるかを決める
例えば、「成長できる環境」を軸にする場合は、次のように整理します。
- 大切にしたいこと :若いうちから責任のある仕事を任せてもらえること。
- そう考える理由 :アルバイトで新人教育を任された際に、自分で考えて改善する経験を通じて大きく成長できたから。
- 企業を確認する基準 :若手社員の業務内容、仕事を任されるまでの期間、上司の支援体制、評価制度、実際のキャリア事例を確認する。
このように整理すると、説明会や面接で何を質問すればよいかも明確になります。
自己分析の結果を選考に活かす方法
自己分析は、ノートやシートを完成させることがゴールではありません。
自己PR・ガクチカ・志望動機・面接など、実際の選考で使える形にすることで初めて意味を持ちます。
自己PRに活かす
自己PRでは、自分の強みと、その強みが再現された経験を伝えます。
自己分析で複数の経験に共通する行動を見つければ、根拠のある強みを作りやすくなります。
基本構成は次の通りです。
- 自分の強み
- 強みが表れた具体的な経験
- 課題とそれに対する行動
- 結果
- 入社後の活かし方
- ガクチカに活かす
ガクチカでは、実績の大きさよりも、目標に対してどのように考えて行動したのかが重要です。
自己分析で経験を深掘りしておくと、課題・行動・結果だけでなく、その行動を選んだ理由まで説明できます。
ガクチカの書き方については下記記事で詳しく解説しています。
志望動機に活かす
志望動機では、自分が企業に魅力を感じた理由を、過去の経験や将来像と結びつけます。
「企業理念に共感した」「成長できそう」というふわっとした説明だけでなく、なぜそれを大切にしているのかまで具体的に伝えましょう。
志望動機の書き方については下記記事で詳しく解説しています。
面接に活かす
面接前には、自己分析の内容を丸暗記するのではなく、経験ごとに次の項目を整理しておきます。
- 当時の状況
- 自分の役割
- 目標
- 課題
- 取った行動
- 行動した理由
- 結果
- 学んだこと
- 別の場面で活かした経験
- 入社後の活かし方
質問の表現が変わっても、この材料から必要な内容を組み合わせれば、自分の言葉で回答することができます。
面接でよく聞かれる質問については下記記事で詳しく解説しています。
自己分析ができないときの対処法
自己分析が進まない原因は、経験がないからとは限りません。
最初から完成度の高い答えを作ろうとしたり、一人だけで考え続けたりすることで、行き詰まっている場合があります。
特別な経験を探さない
自己分析では、全国大会出場や長期インターンで実績を出したなどの華やかな経験が必要なわけではありません。
授業、アルバイト、趣味、友人関係など、日常的な経験にも行動特性や価値観は表れます。
「結果が大きい経験」ではなく、「自分が考えて行動した経験」を探しましょう。
言葉より先に事実を書き出す
最初から「自分の強みは何か」と考えると、答えが抽象的になりやすくなります。
先に経験した出来事、役割、行動、周囲の反応を書き出し、後から共通点を探す方が進めやすくなります。
診断結果をそのまま答えにしない
MBTIのような性格診断や自己分析ツールは、自分について考えるきっかけとしては役立ちます。
ただし、診断結果だけでは、企業に伝えられる根拠にはなりません。
診断で「協調性が高い」と出た場合も、実際に協調性が表れた経験があるかを確認しましょう。
第三者と会話しながら整理する
一人で考えると、自分にとって当たり前の行動を強みとして認識できないことがあります。
友人や家族に聞くほか、キャリアアドバイザーとの面談を通じて経験を言語化する方法もあります。
その際、第三者に答えを決めてもらうのではなく、自分が納得できるかを必ず確認してください。
期限を決めて企業研究に進む
自己分析には明確な終わりがありません。
本来であれば人生を通して自己分析はしていくものです。
そのため、最初の自己分析に時間をかけすぎると、企業を知る機会や選考経験を逃してしまいます。
まずは数日から1週間程度で仮の強みや就活の軸を作り、説明会・インターン・選考を経験しながら更新していきましょう。
自己分析で避けたい失敗
自己分析を行っていても、方法を間違えると企業選びや選考に活かせません。
特に次の点には注意しましょう。
自分をよく見せるための結論から考える
「企業が求めていそうだから」という理由で強みや価値観を作ると、回答に一貫性がなくなります。
企業ごとに伝え方を調整することは必要ですが、自分の経験と異なる人物像を作ることは避けましょう。
きれいな言葉だけで終わらせる
「成長したい」「人の役に立ちたい」「挑戦したい」といった言葉自体が悪いわけではありません。
ただし、なぜそう思うのか、具体的にどのような状態を求めているのかまで説明できなければ、企業選びにも選考にも使えません。
強みを1つに決めつける
人には複数の強みがあり、状況によって発揮されるものも異なります。
営業職では関係構築力、企画職では課題整理力など、応募する仕事との接点を考えて、伝える強みを選びましょう。
AIが作った回答をそのまま使う
生成AIは、経験の整理や言い換えには活用できます。
一方で、AIが作った自己PRや志望動機をそのまま使用すると、本人の考えとズレたり、面接の深掘りに答えられなかったりする可能性があります。
AIには、事実を追加させるのではなく、次のような用途で活用しましょう。
- 経験を深掘りする質問を作ってもらう
- 強みとして考えられる候補を挙げてもらう
- 抽象的な表現を具体化してもらう
- 回答の矛盾を指摘してもらう
- 面接官役として質問してもらう
最終的な回答は、自分の経験と考えに照らし合わせて修正することが重要です。
自己分析はどこまでやれば終わり?
自己分析は、次の7項目を具体的な経験とともに説明できれば、いったんは次の就活準備に進んで問題ないと言えるでしょう。
- 強みとその根拠
- 弱みと改善方法
- 大切にしている価値観
- 仮の就活の軸
- 将来実現したいこと
- 自分に適した環境の把握
- 自己PR/ガクチカ/志望動機に繋げられる
すべてを完璧に決める必要はありません。
企業研究や選考を通じて新しい価値観に気付くこともあるため、「現時点での仮説」としてまとめ、定期的に更新しましょう。
自己分析に時間をかけ続けるよりも、企業を見る、社会人の話を聞く、選考を受けるといった行動を並行する方が、理解は深まりやすくなります。
自己分析を一人で進めるのが難しい場合
自己分析では、自分では気付かなかった強みや価値観を、第三者との対話によって発見できることがあります。
特に、次のような28卒はキャリア面談を活用する選択肢があります。
自分の強みが見つからない
就活の軸が決まらない
志望業界を絞れない
自己PRやガクチカに自信がない
自分に合う企業が分からない
一人で就活を進めることに不安がある
客観的な意見を聞きたい
そういった場合には就活エージェントの利用をおすすめします。
就活エージェントでは、自己分析の整理に加えて、企業紹介やES添削、面接対策などの支援を受けられる場合があります。
ただし、紹介可能な企業や得意分野はサービスによって異なるため、複数のサービスを比較し、自分の希望に合うものを選びましょう。
おすすめの就活エージェントやサービスについては下記記事で詳しく解説しています。
28卒の自己分析に関するよくある質問
自己分析について、就活生から寄せられることの多い質問をまとめました。
始める時期や必要な期間、ツールの使い方などに迷っている人は参考にしてください。
Q. 自己分析は何日くらいかかりますか?
最初の整理は、数日から1週間程度を目安にしましょう。
1日ですべて完成させるのではなく、経験の書き出し、深掘り、他己分析、言語化を分けて行うと進めやすくなります。
その後も、インターンや選考を経験するたびに内容を更新してください。
Q. 自己分析はノートとパソコンのどちらで行うべきですか?
自分が考えやすい方法であれば、どちらでも問題ありません。
自由に考えを広げたい場合はノート、経験を並べ替えたり文章を修正したりしたい場合はパソコンやスマートフォンが向いています。
ただ、後から見返して更新できる状態にすることが理想なので、その点ではパソコンやスマートフォンなどデータが残る形にすると良いでしょう。
Q. 自己分析ツールだけでも十分ですか?
自己分析ツールだけで完結させることはおすすめしません。
診断結果は、自分の特徴を考えるきっかけとして使い、結果に当てはまる具体的な経験があるかを確認しましょう。
企業の選考では、診断結果ではなく、自分の経験に基づいた説明が求められます。
Q. 自己分析と企業研究はどちらを先に行うべきですか?
最初に簡単な自己分析を行い、その後は企業研究と並行して進めるのがおすすめです。
自分だけを分析しても、世の中にどのような仕事や企業があるかを知らなければ、選択肢を具体化することはできません。
企業を見る中で感じた魅力や違和感も、自己分析を深める材料になります。
Q. やりたい仕事が見つからない場合はどうすればよいですか?
やりたいことだけでなく、「得意なこと」「求められること」「避けたいこと」から考えてみましょう。
現時点で明確な職種を決められなくても、興味のある業界の説明会やインターンに参加し、実際の仕事内容を知ることで判断材料を増やすことができます。
最初から1つに絞らず、仮説を持って行動することが重要です。
Q. 自己分析の結果は企業ごとに変えても良いですか?
経験や価値観そのものを企業ごとに変えるべきではありません。
ただし、複数ある強みや経験の中から、その企業や職種との関連性が高いものを選んで伝えることは問題ありません。
自分の軸は維持しながら、相手に合わせて伝える内容を調整しましょう。
自己分析は一度で完成させず、行動しながら更新しよう!
自己分析は、自分を表す完璧な答えを一度で作る作業ではありません。
過去の経験から強みや価値観の仮説を立て、企業研究・インターン・選考・キャリア面談を通じて確かめていく作業です。
また、自己分析の結果は、自己PR・ガクチカ・志望動機・企業選び・面接のすべてにつながります。
一人で整理することが難しい場合は、友人や家族だけでなく、就活の専門家へ相談する方法もあります。
自分が納得できる企業から内定を獲得するために、現時点での回答を作り、実際の行動を通じて更新していきましょう。