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「しております」を適切に使えていますか?言葉の成り立ちから正しい意味を学ぼう






敬語で会話をするときに「しております」という言葉を頻繁に聞きますよね。
あまりによく耳にするので、ほぼ無意識に使っているかもしれません。

しかし、「しております」の正しい意味や言葉の成り立ちを説明できるでしょうか。
うっかり、会話をしている相手を主語に使用していることはありませんか?

本気記事では、特にビジネスシーンでよく使われる「しております」の意味や正しい使い方を解説します。

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「しております」とは

 

man

 

ビジネスシーンでは、「しております」という言葉をよく使いますよね。

しかし、その言葉の意味や成り立ちを正しく理解していますでしょうか。

ビジネスの場では言葉を丁寧にしようとするあまり、謙譲語と尊敬語を混同してしまったり、二重敬語になってしまうこともしばしば。

今回は、「しております」という表現を言葉の成り立ちから解説します。

 

「しております」の意味

 

book

 

「しております」を漢字表現にすると、「して居ります」となります。

「居ります」とは、「居る」という動詞を連用形に活用させた「居り」に、丁寧の助動詞「ます」を付けた言葉です。

「居る」は「人や動物がその場に存在する、友人や敵などその人に関わる人が存在する」といった意味があります。

 

そのため、「おります」とは、あるものや人がその場に存在していることを丁寧に表す言葉となります。

「いる」とほとんど同じ意味を持ちます。

 

ただ、「居ります」に「して」をつけると、「存在している」というそのものの意味ではなく、動作が継続することを表す補助動詞になります。

よって、「しております」は動詞「する」+補助動詞「おります」の構造から、「ある行為が継続中・現在進行中である」ということを示します。

 

 

「しております」の使い方の例文

 

man

 

具体的な「しております」の例文をご紹介します。

 

<例文>

 

「本日部長の田中は不在にしております。」

「大変ご無沙汰しております。」

「お元気でしょうか?こちらは毎日忙しくしております。」

「またのご来場をお待ちしております」

「ご連絡をお待ちしております。」

 

「しております」と「しています」の使い分け

 

book

 

どちらも丁寧に聞こえる「しております」「しています」という言葉。

これらの違いは「おります」の「おる」、「います」の「いる」です。

 

先述の通り、「おる」には「いる」と同様「(人や動物などが)その場に存在する」という意味があります。

しかし、「おる」は丁重語と呼ばれる表現です。

丁重語とは、自分側の行為やものごとを、聞き手に対して丁寧に述べる表現のことを言います。

そのため、丁重語である「おります」の方が、「しています」よりも丁寧さ・敬意が感じられる表現となります。

 

「お待ちしています。」

「お待ちしております。」

 

これらの文章だと、「しております」を使っている後者の方が丁寧に聞こえますよね。

相手の立場が自分より上である場合や、より丁寧な印象を与えたい時には「しています」よりも「しております」を使う方が好ましいと言えます。

 

 

「しております」を使用する際の注意点

 

man

 

自分が主語のときのみ可能!

 

先述の通り、「おる」は丁重語です。

丁重語は、自分の動作を丁寧に伝える敬語の一種です。

自分が主語のときのみ使う表現なのでご注意ください。

 

 

「しております」の言い換え

 

woman

 

「いたしております」

 

目上の人に対しては、「いたしております」を使うことでより丁寧な印象になります。

一見、二重敬語と誤解されそうな表現ですが、「いたす」=「する」の謙譲語、「おります」=丁寧語なので、二重敬語ではありません。

より丁寧ですが、非常にかしこまった表現のため、シーンを選んで使用しましょう。

 

<例文>

 

「お招きいただきありがとうございます。明日は楽しみにいたしております。」

「またお目にかかれることを楽しみにいたしております。」

 

「申し上げております」

 

場合によっては、「しております」は「申し上げております」に言い換えることができます。

 

こちらも「申し上げる」=「言う」の謙譲語、「おります」=丁寧語なので、二重敬語ではありません。

 

<例文>

 

「お待ちしております」

→「お待ち申し上げております」

 

「しております」と同様、自分の動作に対して使用する言葉なので注意しましょう。

 

 

「しております」を使いこなそう

 

man

 

丁寧な言葉を心がけようとするあまり、二重敬語になってしまったり、尊敬語・謙譲語を混同してしまうことがあります。

誤用をなくすためには、言葉の意味を正しく理解することが大切です。

 

敬語をきちんと使うことで、相手を不快な思いにさせることなくコミュニケーションを取ることができます。

言葉遣いひとつで、より多くの信頼を得ることも少なくはないでしょう。

ぜひ「しております」を正しく使ってください。


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