誤用の多い「小生」の意味と使い方、正しく使うポイントや例文を紹介

【目次】誤用の多い「小生」の意味と使い方、正しく使うポイントや例文を紹介

「小生」とは

「小生」の意味

「小生」を使用する際の注意点

「小生」を使った例文

友人に対しての手紙

同僚への連絡

「小生」の言い換え

「私（わたし／わたくし）」

「下名（かめい）」

「小生」を使いこなそう

「小生」とは

かしこまった場で、たびたび使われる「小生」という言葉。

丁寧な言葉なので、思わず上司や取引先の方に対して使っていませんか？

誤用の多い言葉としてよく紹介される「小生」ですが、正しい意味や使い方を理解していますか？

今回は、「小生」という言葉の意味や適切な使い方について解説します。

「小生」の意味

「小生」とは、「しょうせい」と読みます。

一人称の人代名詞であり、自分をへりくだっていう時に使う言葉です。

多くは、手紙の文面で用いられます。

「小生」を使用する際の注意点

「小生」を使用する際には、下記の点を注意しましょう。

「小生」は男性のみが使う言葉

最も注意したいのが、「小生」は「男性がへりくだっていう語」ということです。

女性が自分をへりくだって使う「小生」のような謙称はないので、女性は「私」を使うのが一般的です。

「小生」は同等の立場・目下の立場の人のみに使う言葉

「小生」は謙称なので、どんな場でも使えるように思いがちですが、「小生」は目上の人に対しては使用できない言葉です。

したがって、「小生」は友人や同僚などといった「自分と対等な立場の相手」、あるいは「自分より目下の相手」に対して使います。

へりくだった言葉ですが、目上の人に使う表現ではないということを覚えておきましょう。

「小生」を使った例文

友人に対しての手紙

「暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか？小生は元気にやっております」

同僚への連絡

「本日のミーティングは14時に変更になりました。小生は出先より直行します」

「小生」の言い換え

「小生」は男性が使う表現で、かつ目上の人には使うことができないため、使用シーンが限られてしまいます。

なお、相手に対して失礼にあたってはいけないので、これらのような言葉で言い換えることも可能です。

「私（わたし／わたくし）」

こちらはビジネスシーン、日常など状況を問わず使うことのできる一人称です。

口語として使うこともでき、かつ男性・女性問わないため、最も使いやすい一人称です。

ビジネスの場においても、失礼な表現にあたりません。

「下名（かめい）」

こちらも男性・女性問わずに使うことのできる、へりくだった一人称です。

「小生」よりも使用範囲が限られないので、ビジネスメールでも幅広く用いられる表現です。

例文：「下名は明日3時に御社に伺う予定です」

「小生」を使いこなそう

誤用が多い言葉として認識されている「小生」という言葉についてご紹介しました。

男性しか使うことができなかったり、へりくだった言葉でありながら目上の人には使うことができなかったりと、使用シーンを選ぶ言葉ですよね。

少し古びた印象がありますが、言葉を正しい意味で正しい状況で使うことで、相手に与える印象はぐっと良くなります。