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「TOEFL」といえば、アメリカやイギリスなど海外の大学で学びたいという留学希望者が受験するテストとして知られていますよね。
そもそも「TOEFL」は「Test of English as a Foreign Language」のそれぞれの単語の頭文字をとったもので、日本語に訳すと「外国語としての英語の試験」となります。
つまり、英語を母語としない人の英語での読み、書き、聞き、話すレベルを測るテストなのです。
TOEFLは「ETS」というアメリカの非営利団体によって実施されており、欧米やアジアなど世界およそ130の国々でテストを受けられるようになっています。
日本でも、全国各地で週末にテストが行われています。
ところで、「TOEFL」と一言で言っても、実際はいくつもの種類に分かれていることをご存知でしょうか?
本記事以下では、海外大学に出願する際に受験する「 TOEFL iBT」に加え、「TEOFL PBT」や「TOEFL ITP」など、6つの種類についてご紹介いたします。
はじめにご紹介する「 TOEFL iBT 」は、すべてのTOEFLテストの中でもっともよく知られているものです。
その理由は、アメリカ・カナダ・イギリスなどを中心とした海外の大学・大学院へ応募する際に、このTOEFL iBTのスコアを提出することが求められていることが多いからです。
TOEFL iBTの「iBT」は「Internet-based test」の略で、その名の通りインターネット上で受けるタイプのテストとなっています。
したがって、ライティングでは紙と鉛筆の代わりにキーボードとスクリーンを使用したり、スピーキングでは面接官に向かってではなく、用意されたヘッドセットのマイクに向かって話したりと、今まで学校で受けてきたテストとは異なる点がいくつかあり、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
申し込み・受験料の支払いはETSの公式ウェブサイトで行うことができます。
受験料は5月1日現在で235ドルで、テスト当日の7日前以降に申し込みをすると、さらに40ドルがかかります。
テスト当日は、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの順に4技能をテストされます。
大学の授業についていけるかを得点化して見るためのテストなので、化学・生物・歴史など、大学の授業で学ぶことを想定したアカデミックな内容が4技能ともに出題されます。
60分から80分で3つから4つの長文を読み、36問から56問を解答していきます。
単語数が非常に多く、単語自体も大学での講義を想像してのものなので、高い語彙力が必要となります。
リーディングセクションに限らず全セクションに共通することですが、まずはTOEFL iBTレベルの文章が理解できる語彙力をつけましょう。
読解に関しては、解答へのヒントは設問付近に書かれていることが多いので、文章全てを読むのではなく設問部分の周囲に注目して読むようにすることで、余計な情報に惑わされずに短い時間で解答を見つけられるようになります。
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60分から90分で34問から51問を解答します。
クラスでのディスカッションや講義に加え、寮の管理人やクラスメイトと会話といったシチュエーションでの音声が流れます。
リスニングセクションの勉強方法としては、聞こえてきた英文をすぐに真似して復唱する「シャドーイング」がオススメです。
シャドーイングを繰り返し行うことで、スピードが速い英語のリスニングを聞いていても何と言っているかをより理解できるようになります。
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20分間で6問を解答しますが、「好きな季節はいつで、それはなぜですか?」といった個人的な質問から始まり、「次の講義の内容を簡潔にまとめなさい。」といったアカデミックな問題まで、日常会話を超えたレベルのテストが行われます。
スピーキングセクションはマイク付きのヘッドセットを使用して行われます。
解答できる時間があらかじめセットされており、時間が来ると自動的に録音が止まってしまう仕組みになっているので、まずは時間内に自分の解答まとめ、それを文章として口から出せるように練習しましょう。
また、アクセントや発音に付いてもチェックされるので、日頃から何と読むのか分からない単語などはきちんとアクセント・発音を丁寧に確認するのが大切です。
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50分間で2問を解答します。
レポートや教科書といったような文書を読んで、その内容をまとめたりそれについての意見を述べたりということが求められます。
ライティングセクションを勉強する上で重要なのは、キーボードを使用して行うということです。
本番のテストでは、鉛筆ではなくキーボードを使用して文章を書いていきます。
「書きたいことはあるのに速く書けない!」というような残念なことにならないように、日常的にコンピューターを使用することが無い方は今からタイピングの練習を始めましょう。
また、設問に答える練習としては、最初の5分ほどを自分の意見をまとめる時間として取るようにすると良いかもしれません。
考えながら書くのに比べて、書き始める前にきちんと頭の中が整理できているときの方が、より説得力のある文章を書くことができるので高得点につながるでしょう。
TOEFL iBTのスコアは、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの各セクションがそれぞれ30点満点の合計120点満点です。
海外にある多くの4年制大学では、応募の足切り基準にTOEFL iBTのスコアを使用していることがあり、目安としては比較的易しい学校がおよそ60点、中堅校がおよそ80点、高レベルな学校がおよそ100点です。
2年制大学の場合は、多くの学校が45点を基準としています。
詳細については、希望の学校のウェブサイトで確認をすることをオススメします。
1964年にTOEFLが開始した当時は、紙と鉛筆を用いた「Paper-based test」、つまり「TOEFL PBT」が実施されていました。
しかし、時代の流れに合わせ、コンピューターを使用した「Computer-based test」2005年よりインターネットを使用した「Internet-based test」が開始し、TOEFL PBTは廃止されました。
現在でも日本やアメリカなどの国々のように良いインターネットの環境が整っていない国・地域は未だにあります。
そういった場所では、TOEFL PBTの後を受け継いだ「改訂版TOEFLペーパー版テスト」が実施されています。
TOEFLの新形態として、TOEFL PBTの代わりに登場した「TOEFL CBT」は、2005年に実施が始まった「TOEFL iBT」の拡大に合わせ2006年に廃止されました。
ちなみに、TOEFL CBTのスコアの出し方は少し変わっており、実施当時「theTest of Wrtten English (文語英語の試験) 」と呼ばれていたライティングセクションは、テスト全体の合計スコアとは別で、0から6の間のスケールを用いて採点されていたそうです。
先ほどご紹介したTOEFL PBTの後任として誕生したのが「改定版TOEFLペーパー版テスト」です。
改定版TOEFLペーパー版テストでは、リーディング・リスニング・ライティングの3技能が測られます。
スピーキングセクションは、録音機能などの技術的な面を理由に実施されていません。
また、改定版TOEFLペーパー版テストはTOEFL iBTの受験ができない地域でのみ行えることになっています。
そのため、TOEFL iBTが受けられる日本ではこちらのテストは実施されていません。
「TOEFL ITP」は、団体受験をする人専用のTOEFLテストとなっています。
日本では全国で500を超える団体の、述べ22万人以上の人が受験をしています。
通っている大学や勤めている企業などが積極的に受験を勧めている場合もあるので、名前を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
実際に、東京大学の大学院では入学者を選考する際の試験として使用されています。
上記のようにスコアを活用する機会、また実施のスケジュールといった詳細については、所属している団体に問い合わせてみましょう。
また、受験料はTOEFL iBTに比べておよそ7分の1の費用となっており、内容の相関度も高いため、TOEFL iBTへ向けた練習台として受験するのも良いかもしれません。
テストの種類は難易度に合わせて、TOEFL PBTと同様の難易度・問題数の方がLevel 1、比較的容易な方がLevel 2と、2つのレベルに分かれています。
まずリスニングセクションがおよそ35分間あり、50問を解答していきます。
ライティング・表現のセクションは25分間で40問を解答します。
最後におよそ115分間で140問を解くリーディングセクションがあります。
Level 2では、およそ22分間のリスニングセクションで30問を解答します。
ライティング・表現のセクションは17分間に短縮され、問題数も25問となっています。
最後のリーディングセクションは31分間で、問題数は95問です。
スコアは、Level 1は677点満点、Level 2は500点満点となっています。
最後にご紹介する「TOEFL Junior Tests」は、11歳以上の学生を対象としたテストです。
英語でのコミュニケーションスキルのレベルを正確に測ることで、子供たちの英語力の向上を助ける狙いがあります。
TOEFL Junior Testsには「TOEFL Junior Standard Tests」と「TOEFL Junior Speaking Test」の2種類があります。
紙と鉛筆を用いた、およそ2時間ほどのテストです。
問題数は各セクション42問ずつで、時間はリスニングセクションが40分、語彙や文法をチェックするセクションが25分、そしてリーディングセクションが50分となっています。
スコアはそれぞれ200から300の間のスケールで表示され、合計スコアは600から900の間です。
スタンダードテストとは異なりデジタル方式で実施されています。
テスト時間は18分で、問題の数は4つです。
0から16の間のスケールでスコアが表示されるため、自分のスピーキングのレベルが分かりやすくなっています。
「数年後、大学や大学院で留学をしたい」と考えている方はTOEFL Junior Testsを受験してみると良いかもしれませんね。
「TOEFL」と一言で言っても、実はいくつもの種類があるんですね。
自分のゴールや状況に合わせて、最適なTOEFLテストを受験してくださいね!
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