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英語を学ぶ上での基本的なことは、私たち大人が実践している勉強法と共通することがほとんどですが、中学生ならではの事情も考えなければなりません。
中学生の時は、使える英語よりもテストで点数を取ることが重要視されます。
そのため、ある程度話せるようになっても、テストで点数が取れないと評価されないという現実があります。
現在、日本の中学校の英語で重要視されるのは「リーディング」そして簡単な「ライティング」のスキルです。
中学生が勉強する時には、大人の勉強と違いこの2つに少しウエイトを置いて勉強しなくてはなりません。
ただ、テストでも一部「リスニング」が導入されている他、しっかりと発音できる「スピーキング」の能力もある程度鍛えておく必要があるので、今回はそんな事情を踏まえながら、効率的な勉強法をご紹介します。
学生の頃についた癖は大人になってからも続きやすいです。
したがって、中学生の時期に正しい癖を付けておきたいものです。
そうすることにより、その後の学習もスムーズに進めることができます。
ここでは、中学生の間に必ず身におきたい正しい「クセ」をご紹介します。
これは一体どういうことなのかを、下記の例文で説明をします。
I am a high school student. (私は高校生です。)
この文章は、単語1つひとつが1かたまりとして独立しているから、認識できますよね。
では、単語同士の境目がハッキリとしていない文章だとどうなるのでしょうか。
I ama hi ghsc hool stu dent.
この文は極端な例ですが、境目がハッキリしないと、このような文章として捉えられてしまうこともあります。
こんなこと出来て当たり前、と思うかもしれませんが、実は出来ていない人もいるのが実情です。
社会人になるにつれ、手書きで英文を書く機会は減りますが、中学生や高校生の間はテストや入学試験などはほぼ手書きです。
読みづらいもの、際どいものは場合によっては間違いとされます。
せっかく正解を書いていても、そこで点数を落としてしまうのはすごくもったいないですよね。
このクセを必ず徹底し、自然と出来るようになるまで根気よく練習をします。
単語を覚える時、何度も繰り返しノートに書いた…そんな経験はありませんか?
私たちは単語を覚えようとする時、どうしても目だけで覚えがちです。
ただ、目だけで覚えるとどうしても定着が悪くなり、また正しい発音もわからないままになってしまいます。
単語を覚える際は、必ずCDなどの音源を使って、正しい発音を確認してください。
また、CDの後に実際に自分の口で発音してみます。
この方法は目だけでなく耳や口も使っているので、目だけで学習するよりもずっと定着が良くなります。
単語を覚えるだけでなく、リスニングやスピーキングの練習にもなります。
ここからは項目別に、具体的な勉強方法をご紹介します。
4つの項目がありますが、中学生の英語学習という視点から、重要度の高いものから順に記載しています。
あくまでも学校の勉強や入試というカテゴリーに絞っていますので、留学など目的が違う場合は重要項目も変わってきます。
英語を学ぶ上で一番重要な項目は、何と言っても単語です。
いくら文法をしっかりと理解していたとしても、知っている単語の数が少ないと、意味もわからず当然英文を作ることもできません。
英語の力を伸ばすために、必ず単語は毎日学習するよう心がけてください。
単語の学習方法は人によって合う合わないがありますが、筆者が勧めるのは「書かない勉強法」。
書くという作業は大変な時間と労力がかかり、その割には大した効果が出ないということがあります。
単語の学習は前述したように、必ず音を聞いて、発音するというのが前提です。
その学習法を守りながら、単語帳の同じページを何度も見て発音をし、意味を確認する…という作業を何日も繰り返します。
地味な作業ですが、この方法だと書くよりもかなり時間が短縮され、また定着も良くなります。
単語の学習は毎日続けることが大切ですが、すぐに飽きが来てしまうため、新たに学習する単語数は1日で5個ぐらいにしておくのがオススメです。
復習もしなければならないことを考慮し、5個ぐらいだと精神的な負担も少ないため続けやすくなります。
5個で多いと感じるようであれば、2~3個からスタートしても構いません。
重要なのは毎日続けることです。
「書かない勉強法」をおすすめしましたが、どうしても書かないと覚えられない、という人は無理にこの方法を実践せず、自分に合った方法で勉強を続けてください。
自分に合った勉強法で無理なく進めるのがベストです。
※合わせて読みたい: 英語力UPを目指すなら「英単語力」で底上げ!英会話にも使えて楽しく覚えられる英単語学習のコツを伝授
単語の次に重要なのが文法です。
文法がわからないと、読解や英作文などが全く解けません。
文法は1つひとつの単元を丁寧に分解し、理屈を理解します。
ちなみに、単元は教科書をベースにします。(定期テストは教科書の範囲から出題されるので、テストの範囲をしっかりとカバーするため。)
この時重要なのは、学んだ単元の問題を何問か解いてみることです。
難易度は簡単なもので実践し、本当に理解しているかを確認します。
イマイチ理解していないようであれば絶対へ次へ進まず、しっかりと理解できるまで繰り返します。
英語の文法は独立したものではなく、学んだことの積み重ねです。
つまり、基礎がしっかりしていないと、その上にいくら他のものを高く積み上げてもすぐに崩れてしまいます。
そのため、文法に関しては必ず理解するまで学習をし、完全に理解してから次へ進むということが重要になります。
文法の単元の中でも、特に重要なのが「文型」です。
主語・動詞・目的語の位置をしっかりと理解していないと、文章を読んだり書いたりすることは出来ません。
「文型」は学校の教育ではしばらく学習が進んでから出てきますが、この単元に関してはbe動詞・一般動詞を理解した後にみっちり学習しましょう。
この単元をしっかりと理解して土台を固めておくことで、読解や英作文で高得点を取ることができます。
尚、各文法の単元と同時に学習したいのが、前置詞です。
前置詞は日本人には把握しづらいものであるため、この前置詞の意味をしっかりと理解しておくことが重要です。
また、前置詞には動詞とセットになっているものもあり(連語という)、セットになることで別の意味になるといった厄介な特性もあります。
例)
get : 得る
get along with: 仲良くする
こういった連語は無数にありますが、出てきた時に1つひとつ丁寧に覚える他ないので、連語に関しては毎日の単語練習のカテゴリーの中に含めて練習するのが良い方法ではないかと思います。
文法を勉強する際に出てくる英文は、口に出して発音してみましょう。
できれば音源を用意して一度正しい発音を聞き、繰り返し口にすることが望ましいです。
教科書だと音源が付いていないことがほとんどですが、一部の書店やオンラインで購入できるので、欲しい方はここから手に入れてみてくださいね。
学年が進むごとにウエイトが増えていくのがリーディング、いわゆる読解です。
英文がズラっと並ぶため、その威圧感で苦手とする人が多い分野ですが、読解は単語と文法の応用です。
つまり、単語をしっかりと覚え、文法を完全に理解していれば、何も難しいことはありません。
特に中学生の英語で出題される読解問題は比較的易しいものがほとんどなので、構えずに落ち着いて解くことが大切です。
読解でまず必要なのは、1つひとつの文章の意味を理解すること。
そのために使うのが、文法の項目で紹介した「文型」です。
まず、文章が肯定文なのか、あるいは否定文・疑問文なのかを把握します。
把握した後は、「文型」の登場です。
どこが主語なのが、動詞は何なのかを文章を分解して解いていきます。
疑問文は少し変わりますが、肯定文・否定文の場合は主語→動詞の順で文が構成されています。
文頭から離れた場所に動詞がある場合は、その動詞の前の単語までが主語になるという訳です。長い主語の場合、途中で間違って解釈してしまいがちいですが、落ち着いて解けば正しく意味を捉えて解釈することができます。
もしわからない単語が出てきたとしても、しっかりと主語と動詞の位置を把握して大まかに意味を捉えることが出来れば、たいていの場合は前後の文脈から意味を推測することができます。
読解の能力を鍛えるには、とにかく練習をすることがポイントです。
教科書や問題集に出てくる文章を主語・動詞・目的語・補語・修飾語と分類する練習を重ねることで、だんだんと正確且つ速く意味を理解できるようになります。
読解の攻略に必要なことは、まずは単語と文法の力をつけることです。
そして、その後は文章をたくさん読み、分解する練習をすることでどんどんと力がついていきますよ。
日本語から英語に訳す英作文は、読解と比べて圧倒的に苦手とする人が多い分野です。
実際、社会人になってもこのライティングの能力を向上させるのは大変難しく、ある程度の英語レベルが求められます。
しかし、中学生の英語となると話は別です。
中学生の英作文では、そのほとんどが単純な文章のため基礎さえしっかりとしていれば難しい分野ではありません。
むしろ、日本語の誘導文があるため、ある意味読解よりも解きやすいと言えます。
ただし、日本語を見ていきなり英文を考えようとすると、頭が混乱して難しく感じてしまいます。
英文を作るステップをきちんと踏むことが大切です。
英作文の問題を解くステップについては下記でご紹介します。
■英作文を解くステップ
5つのステップのうち、最も慎重にしなければならないのが3です。
ここでも読解同様に、文章を細かく解析する必要があります。
読解と違うのは、元となる文章が日本語であることです。
日本語だとすぐに意味を掴めるので、この作業の難易度は読解よりも下がります。
この時に気をつけてほしいのは修飾語。
一体何を修飾しているのかを明確にすることです。
この位置を間違えると意味が全く変わってしまうので、この作業は慎重に行いましょう。
英作文の勉強法も読解と同様、単語と文法をしっかりと土台固めしておくことと、日本語から英語の文章に書き換える練習を行います。
読解の勉強と同じ要領で行い、日によって日→英、英→日と変えてみると飽きが来ず良いでしょう。
なお、並べ替えの問題も英作文と同じ要領ですが、単語の誘導があるため1から文章を作るよりも難易度が低くなります。
ただし、思っていたものと違う単語が選択肢に含まれていたら注意。その単語の意味を確かめ、日本語と照らし合わせ、どこに入るかを推測します。前置詞の場合は動詞とセットで連語になる可能性もあるので、こういう場合は
基本的な語順と単語が合っていれば、前置詞の間違いなど小さなミスは多少の減点はあるものの、高い得点を稼ぐことができます。
多くの人が苦手としている分野だからこそ、ここで差をつけておきたいものです。
中学校の英語で何問か出題されるものの、現在はそこまで大きくウエイトを占めないリスニング。
2019年より英語教育が小学校から導入されることを受け、今後このウエイトが大きくなる可能性は十分にあります。
また、高校入試のリスニング対策の点からも、この科目はしっかりと固めておいた方が良いでしょう。
リスニングの力というのは、一長一短に身に着くものではありません。
ある程度聞き取れるようになったとしても、英語を聞かない期間が長くなると、その力は衰えてしまうものです。
大切なことは、毎日少しずつでも続けること。単語と同じですね。
リスニングを鍛える方法は、まずは音源を聞いて、その後に発音を真似することです。
これは、単語・文章どちらも行います。
正しい発音をインプットし、それを自らの口でアウトプットすることにより定着が良くなります。
また、英語独特の流れるような音にも次第に慣れてくるでしょう。
これを少しずつで構わないので、毎日繰り返します。
ある程度聞き取れるようになったら、今度は短い文章のシャドーイングを行うのがオススメです。
シャドーイングとは、聞き取った英語を即座に復唱することです。
この方法は難易度が高いですが、かなり力がつきます。
定期テストなど試験の前は、敢えてリスニングの勉強時間を少し減らし、その分を文法や単語などの確認に回します。
リスニングは普段の勉強の積み重ねなので、毎日上記のような勉強法を行っていれば、定期テストレベルは心配なく解けます。
ただし、これはリスニングの勉強が単元に追いついていることが前提です。
不安要素がある場合は、普段と同じぐらいの時間を費やします。
なお、テスト前にリスニングの時間を減らす場合でも、少しは聞くようにしてください。
耳を英語に慣らす程度で大丈夫です。
もし洋楽に興味がある人は、ポピュラーで聞き取りやすい洋楽を選んでシャドーイングしてみても良いかもしれません。
ただし大変難易度が高いので、時期や学習者のレベルと相談しながら行ってくださいね。
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いかがでしょうか。
英語と言っても、中学生に特化した勉強法があります。
総合的な英語力を身につけることはもちろん大切ですが、それを踏まえた上で学校の授業や定期テスト対策もしっかりと行っていく必要があります。
この記事で紹介した勉強法は中学生の時しか使えないものではなく、今後高校や大学に進学し、社会人になってからも十分に使えるものです。
習い始めの時期に良いクセをつけ、英語に得意意識を持つことで今後どんどんと伸び、英語が楽しくなっていきます。
最初は面倒と感じるかもしれませんが、無理なくコツコツと続けることが重要です。
まずは1つだけでも良いので、今日から実践してみてくださいね。
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