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Japan Hair Donation & Charity (ジャーダック)
タレントでも多くの方が参加し、マスメディアでも取り上げられている「ヘアドネーション」。
医療用ウィッグの材料として、自分の髪の毛を寄付する活動のことです。
初めて聞いた・どんな活動なのか知りたい・これからヘアドネーションに参加したいなどという方のために、本記事ではヘアドネーションについて解説します。
世の中には様々な原因で、髪の毛を失ってしまった子供たちがいます。
小児がん等の病気の治療、頭皮・毛髪の病気、心因性の病気による脱毛症…
そのような子供たちは、髪の毛がないことで気持ちが不安定になってしまったり、自信がなくなったり、引きこもってしまったりしてしまいます。
このような背景から、人毛でオーダーウィッグを作っている団体がいます。
そのウィッグの原料となる毛髪を寄付する活動が「ヘアドネーション」なのです。
美容室などで切った髪の毛は、本来であれば産業廃棄物のためゴミとして処理されてしまいますが、実はそのゴミとなる人毛を必要としている人がたくさんいます。
人工の毛髪を使ったウィッグよりも、光沢がなく自然な出来上がりになるためです。
現在は多数のメディアで取り上げられ、タレントの参加などで認知度を広げたヘアドネーション。
しかし、日本でのヘアドネーションの歴史は長くはありません。
もともとの発祥は、ヘアドネーション活動が盛んなアメリカにて、1997年に政府からの認証を受けた「Locks of Love」という団体だと言われています。
日本で初めてヘアドネーションを始めたのは「Japan Hair Donation & Charity」という団体。
通称「ジャーダック」と言われており、2009年から活動を開始して、その活動に賛同した美容室が続々と協賛サロンとして活動に協力しています。
ヘアドネーションを行っている団体ごとに寄付できる髪の毛の条件が異なります。
長さからダメージの程度まで違いますので、確認してからどこの団体を使うのかを決めましょう。
基本的には31センチ以上の髪の毛でウィッグを作りますが、15センチから受け付けている団体もあり、そのような短い髪の毛では“髪の毛付きニット帽”を作っています。
髪の毛を寄付するためには、以下の方法があります。
ご自分でカットすると、切り口や長さがバラバラになってしまうことがあるので、美容室でのカットが推奨されています。
カットの方法から郵送までの流れをそれぞれ説明します。
協賛サロンでない行きつけの美容室等を使いたい場合は、必ず確認しましょう。
ボランティア活動のため断られる場合もあるのでご注意を。
また、ヘアドネーションについての知識が少ない美容師に頼む場合は、切り方をきちんと説明する必要がありますが、各団体のサイトにカット方法の説明が細かく書かれているのでそれを見せるのもいいですね。
髪の毛が短い方や男性でも「ヘアドネーションに協力したい!」という気持ちがあれば、髪の毛を寄付する以外にも、ヘアドネーション活動に参加することができます。
それは、 寄付金を送る という方法です。
銀行振込、クレジットカード、現金書留、協賛サロンに設置している募金箱など、さまざまな方法で募金が可能。
寄付金は、送られてきた髪の毛のトリートメントや、ウィッグ本体の製作のための費用に充てられます。
全国各地に協賛サロンを増やしているヘアドネーション活動。どのくらいの数のサロンが参加しているのか調べてみました。
※2018年1月現在
全国:2,679店舗
多い順に上位5都道府県
東京都:378店舗
大阪府:199店舗
神奈川県:135店舗
千葉県:128店舗
埼玉県:124店舗
全国:493店舗
東京都:69店舗
全国:54店舗
団体所在地が宮城県のため、東北の店舗が多いようです。
全国:104店舗
東京都のほか、団体所在地である大阪府や近隣の兵庫県などの店舗が多いです。
以前は上野と恵比寿に直営サロンがあったようですが、現在は閉店しているようです。
【団体名】特定非営利活動法人 Japan Hair Donation & Charity
【所在地】大阪府大阪市北区豊崎5-7-11 アベニュー中津 803号室
【職員数】4名
【設立】2009年9月
【URL】
ジャーダック公式サイト
【団体名】特定非営利活動法人HERO
【所在地】宮城県仙台市泉区南光台2丁目13-1
【設立】2011年10月3日
【電話番号】022-347-4591
【URL】
HERO公式サイト
【運営会社】株式会社グローウィング
【所在地】大阪府大阪市梅田3-3-45 マルイト西梅田ビル2F(ホテルモントレ大阪)
【電話番号】06-6225-8170
【メールアドレス】tsunagami@organic-cotton-wig-assoc.jp
【URL】
つな髪公式サイト
筆者もヘアドネーションに参加し、35センチの髪の毛を寄付した経験があります。
私自身も母親なので、病気の子供たちの笑顔のために自分の髪の毛が使われること、そして自分の髪の毛が誰かのおしゃれの楽しみに役立つこと、そんな素敵なプロジェクトに参加できて誇りに思いました。
第二子出産以来伸ばしていた髪の毛。
長い髪の毛が夏の暑さを倍増させ、そろそろばっさり切りたいなと思いました。
そんな時テレビ番組で「ヘアドネーション」のことを知り、「苦労して伸ばした髪の毛…せっかく切るなら誰かの役に立てたい!」と、早速ジャーダックのホームページから協賛サロンを探しました。
東京都内に住んでいることもあり、自宅近くでヘアドネーションをしているサロンを見つけることができました。
さっそく翌週に予約を入れたのです。
当日少しドキドキしながらサロンへ。
美容師さんと、切る長さや仕上がりのイメージを話し、ドナーシートを記入しました。
美容師さんが髪の毛をいくつかの束に分けて結び、いざ断髪!
最初の一本は、筆者自身で切りました。
余談ですが、美容師用のハサミは親指と薬指で持つため素人には非常に使いにくかったため、紙などを切る普通のハサミを用意していただきました。
ザクザクと全ての束を切り、全体もイメージ通りに仕上げていただいて終了。
サロンからジャーダックに送っていただいたのですが、後日、ジャーダックから自宅に受領証が届きました。
私の髪の毛がちゃんと届いたということですね。
ちなみに送料はサロン負担でした。
協賛サロンの善意で支えられている活動ということを実感。
「切っちゃった!」という感情よりも、これから私の髪の毛がどんなウィッグになって、どんな子の元に行くのだろうという楽しさでいっぱいになりました。
何年もかけて長く伸ばした髪の毛。
せっかく切るなら、誰かの役に立てるヘアドネーションをしてみませんか?
自分の髪を必要としてくれている人がいるなら、喜んで参加したいですよね。
団体によって規定が違いますし、協賛していないサロンもあるので、切る際は必ず確認してください。
髪の毛を寄付するという新しいボランティアの形が、もっと広まり、もっとたくさんの子供たちが笑顔になることを願わずにはいられません。
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