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TOEIC Listening & Reading Test
TOEIC Speaking & Writing Tests
以前、留学を目指す人たちが受験するテスト「 TOEFL iBT 」と「 IELTS 」についてそれぞれご紹介いたしました。
ところで、その2つのテストに加え「TOEIC」というテストがあるのですが、みなさんはご存知でしょうか。
TOEFL iBTやIELTSとは異なり、TOEICは主に留学よりも就職活動や職場や転職などのキャリアアップに利用されることが多い傾向にあります。
「外資系の会社への就職をしたい」「 履歴書 に記入するアピールポイントを増やしたい」という就活生や「昇進したい」という社会人、そして「学校の奨学金が欲しい」という学生など、自分の英語力を武器に一歩ステップアップしたい方にオススメのテストなんです。
そのような理由を背景に、日本で大学生や社会人の受験者が近年増え続けている「TOEIC」とは一体どんなテストなのでしょうか?
気になる方のために、以下で特徴やテスト内容などについてご紹介していきます。
そもそも「TOEIC」とは、「Test of English for International Communication (国際的なコミュニケーションのための英語の試験) 」の略であり、冒頭で出て来た「TOEFL iBT」を主催するETSというアメリカの非営利団体によって管理されています。
「英語コミュニケーション能力を公平公正に評価する世界共通の基準」というメッセージが公式ホームページの画面のトップに書かれている通り、TOEICはどの文化圏の人でも理解できる出題内容を使用することにこだわって製作されています。
そうすることで、文化や宗教などの違いに関わらず、世界のどこでも公平に英語力のレベルをはかることができる「グローバルスタンダード」として機能しているのです。
そんなTOEICは、1979年に開始して以来、世界およそ160か国の企業や団体において、社員や職員、就職希望者といった人たちの英語のレベル判定に使用されています。
日本では、大学生が就職活動のために受験をしたり、会社員が昇進や新プロジェクトの担当を目標として受験をしたりしていますよね。
また、英語力のレベルアップに力を入れている企業では、職員が定期的にTOEICを受験することが義務付けられているところもあり、TOEICは日本の大学生・社会人に馴染みのあるテストともいえるでしょう。
実は一言で「TOEIC」と言っても、なんと個人受験・団体受験の合計で5種類ものテストに分かれています。
以下で、それぞれのテストの内容と特徴をご紹介いたします。
「TOEIC Listening & Reading Test」は、略して「TOEIC L&R」と呼ばれることもあります。
こちらのテストでは、名前の通り英語での聞き取り・読み取りの力をはかります。
テスト全体の長さはおよそ2時間で、リスニングがおよそ45分で100問、リーディングが75分で100問出題されます。
リスニング・リーディングのどちらもマークシート形式で行われ、筆記問題はありません。
リスニングテストは4つのパートに分かれています。
1枚の写真について放送される4つの説明文のうち、写真の描写に最も近いものを選択するものが6問出題されます。
25問あり、1つの質問文もしくは文章とそれに対する3つの解答が放送されるので、質問に対して適切な解答を選択します。
各会話に対し3つずつ出題され、全部で39問です。
2人か3人の会話の聞き取りを行い、問題用紙に印刷された問いと4つの解答を読み、聞き取った会話の内容にふさわしい解答を選択します。
各放送に設問が3つずつあり合計30問で、アナウンスやナレーションといった形の文章が放送されます。
問題用紙に印刷された問いと4つの解答を読み、直前に聞いた文章に適切なものを選択します。
リーディングテストは3つのパートに分かれています。
不完全な短文を完成させるために4つの中から適切な解答を選択する問題が30問出題されます。
全部で16問で、不完全な短文を完成させるために、単語・句・文などの4つの選択肢の中から適切なふさわしい解答を選択します。
1つの文書を読み解答していくものが29問、複数の文書を読み解答をしていくものが25問、それぞれ出題されます。
略して「TOEIC S&W」とも呼ばれることがある「TOEIC Speaking & Writing Tests」では、書き取りや会話に必要な英語のレベルをはかります。
テストはおよそ1時間20分で、スピーキングテストがおよそ20分で11問、ライティングテストがおよそ60分で8問となっています。
「TOEIC Listening & Reading Test」とは異なり、コンピューターとヘッドセットを使用してのテストです。
スピーキングテストは6つのパートに分かれており、パート1からパート6を通して発音や文法、語彙力などがチェックされます。
広告やアナウンスといった内容の短い英文を音読する問題が2問出題されます。
写真を見てその内容を説明するものが1問です。
全部で3問出題され、インタビューをされている設定で身近な事柄についての質問に答えたり、電話で会話をしている設定で設問に答えたりします。
3問あり、資料や文書などを読み取り、その内容に沿って正しい解答を選択します。
会議やメッセージの内容を聞き取りその情報に沿って問題の解決策を提案するものが1問出題されます。
出題されたあるテーマについて自分の意見や考え、そしてその根拠や理由を述べます。
ライティングテストは3つのパートに分かれています。
5問あり、写真の内容に合った文を与えられた語句を使用して作成します。
数十語のEメールを読み返信を作成する問題が2問出されます。
1問で、出題されたあるテーマについて自分の意見とその理由や例を書きます。
「TOEIC Speaking Test」は、およそ20分間で受験者のスピーキング力をはかるテストです。
テストの内容は「TOEIC S&W」のスピーキングテストと同様の形式で出題されます。
「TOEIC Bridge Test」は、主に初・中級者レベルの読み書きのレベルをはかるためのテストです。
テスト時間・問題数の両方とも「TOEIC L&R」の半分の量となっているので、「TOEIC L&R」へ向けた練習台や自分のレベルチェックとして受験するのも良いかもしれません。
内容は「TOEIC L&R」に類似していて、リスニングテストは「TOEIC L&R」のパート1からパート3、リーディングテストはパート1とパート3と同様の形式でそれぞれ出題されています。
「TOEIC Writing Test」は、団体で受験する場合のみ受験が可能となっているテストです。
テスト内容は、「TOEIC Speaking & Writing Tests」のライティングテストと同様の形式で行われています。
TOEICは全国各地で開催されており、テストの種類によって場所や日程が異なります。
最も多く受験されているテストの「TOEIC Listening & Reading Test」は、1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月の年間10回、全国およそ80の地域の学校などの施設で、基本的に週末に実施されています。
実施回数は受験会場によって異なりますので、事前に公式ウェブサイトで受験地別スケジュールを確認してください。
受験日時と場所を確認したら、インターネットまたはコンビニで申し込みをしましょう。
「TOEIC Listening & Reading Test」の受験料は5,725円、「TOEIC Speaking & Writing Tests」の受験料は10,260円です。
ちなみに、インターネットで「TOEIC Listening & Reading Test」に申し込みをした方限定で、1年後に5,092円で受験ができるお得な割引制度があります。
申し込みが完了すると、受験票がテストのおよそ2週間前に発送されます。
テスト当日はこの受験票をお忘れなく。
受験票、証明写真1枚、写真付きの身分証明証、鉛筆かシャープペンシル、消しゴム、腕時計を持っていきましょう。
受験票と証明写真はテスト会場でチェックし回収されます。
腕時計の代わりに置き時計や携帯電話を使用することはできませんのでご注意ください。
テストの種類によってスケジュールが異なりますので、以下では、最も多く受験されている「TOEIC Listening & Reading Test」を受験する際の当日の流れについてご紹介いたします。
11:45~12:30 受け付け
12:35~13:00 テストの説明・音テスト
13:00〜13:45 リスニングテスト
13:45〜15:00 リーディングテスト
15:00~15:15 問題用紙・解答用紙の回収
15:15 解散
TOEICは、就職活動の書類選考の際などにアピールポイントとして使用できるという点が「英検」と少し似ていますが、受験結果に合格・不合格の判定がない点が英検とは異なります。
テストの種類によって合計点や満点は異なりますので、以下を参考にしてください。
TOEIC Speaking & Writing Tests : リスニング・リーディング各495点満点の計990点満点
TOEIC Speaking & Writing Tests : スピーキング・ライティング各200点満点の計400点満点
TOEIC Speaking Test : 200点満点
TOEIC Bridge Test : リスニング・リーディング各90点満点の計180点満点
もちろん、希望の企業や団体などによって要求されるスコアや基準値は異なりますが、多くの場合「TOEIC Speaking & Writing Tests」で700点以上を取得していると、履歴書などでアピールポイントの1つとして活躍するようです。
※合わせて読みたい: 履歴書の書き方完全ガイド!学歴・志望動機・特技・資格・免許・趣味など例文や見本を交えて解説
目標のスコアを達成するために、効率よく効果的な方法で勉強したいと思っている方は多くいらっしゃると思います。
そこで、以下ではリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4セクションごとのオススメ勉強方法をご紹介いたします!
みなさんのIELTSの勉強の参考にしてみてください。
75分という短い時間の中で100問を解答していくリーディングでは、問題の文章をどれだけ効率良く読むかにかかっています。
そのためには、速く読むことがまず1つです。
もちろん、速く読むためには語彙力が欠かせません。
他の3つのセクションとも共通していることですが、十分な単語の理解が無いと、TOEICで高得点を目指していくことは難しいでしょう。
TOEICで700点を取るために必要な単語数はおよそ8000語と言われていますので、まずは日々地道に単語力のレベルアップをはかりましょう。
※合わせて読みたい: 英語力UPを目指すなら「英単語力」で底上げ!英会話にも使えて楽しく覚えられる英単語学習のコツを伝授
語彙力に加えてもう1つのポイントは、問題が出されている文もしくは文章の、周りの文章に特に注目して読解するということです。
学校の英語のテストなどにも当てはまる場合が多いですが、リーディングでは解答はたいてい問題の周囲に隠れています。
文章の始めから終わりまで一字一句を頭の中で丁寧に日本語訳しながら読んでいくよりも、文章の中で設問に関係しそうな部分を重点的に読んでみることで、より効率的に正しい答えを見つけることができます。
リスニングテストのパート1では、写真に映っていないものを含んでいる選択肢を排除することで、4つの選択肢を簡単に半分に絞れてしまいます。
たとえば、新聞紙を読んでいる女性の写真に対し「自転車」や「買い物」といった単語が入った文が選択肢にあった場合、それらが答えである可能性はほとんどゼロです。
他にも、写真に映っているものと似ている音を持つ単語が入っている選択肢は、引っ掛けなので排除できます。
パート3やパート4といった長めのリスニング問題では、何度も繰り返し聞こえてくる単語やフレーズは「キーワード」の可能性が非常に高いので、スピーカーがそのキーワードについて何と言っているのかを意識的に聴きとるようにしましょう。
また、パート2はパート3・パート4の基礎とも言えます。
そのため、まだリスニングに自信がないという人はまずはパート2で満点が取れるようになるまで繰り返しリスニングを行い、その後パート3・パート4に取り組むというのも手です。
※合わせて読みたい: 英語のリスニング力にお悩みの方必読!リスニング力UPに必要なコツを知って英語力を上げよう
ライティングテストでは、単語力だけでなく正しい文法力が必要となります。
パート1では、正しい文法を用いた1文を書くことを求められているので、焦っているときに見落としがちな過「去形の ED 」や「複数形の S 」などに注意を向けながら対策しましょう。
他のパートでも前置詞や接続詞など、数が多く紛らわしいものの、間違ったものを使用すると文の意味が通らなくなってしまう重要な単語や句を意識して、解答・見直しを行うと良いでしょう。
また、先ほどもご紹介した通り、ライティングテストはコンピューターを使用して行われます。
つまり、文章を構成する力に加え、タイピングの速さ・的確さも重要になってくるということです。
練習の時点から鉛筆ではなく、コンピューターを使用してライティングテストに取り組むことをオススメします。
多くの日本人が苦手としているスピーキングは、本番で少しでも滑らかな英語が口から出てくるように、アクセントや発音、イントネーションなどに気をつけて練習をしましょう。
特に発音とアクセントは、英語辞典などを使って正しい言い方を早めに覚えてしまいましょう。
単語のフラッシュカードを作る場合は、アクセントのマークを付けるなどすると効率的に単語と正しい読み方が覚えられます。
また、日常的に英語で独り言を言うのも効果的です。
お風呂に入っているときや犬の散歩に行っているときなど一人でいるときを見計らって、自分の考えていることや周りで起こっていることなどを英語で表現してみましょう。
緊張するとつい声が小さくなり早口で話しがちになることが多いので、採点者が聞き取れるように話すことを練習の時点から意識しながら、ゆっくりはっきりと話すのが重要です。
効果的にTOEICの勉強をしたい、苦手を克服したい、得意な部分を伸ばしたい。
TOEICの試験を受けるための勉強法は、目的によって様々です。
そこでTOEICを受けるにあたって、勉強をする際に役立つアプリや、便利に使える参考書をご紹介します。
アプリは場所を選ばず気兼ねなく勉強できることがメリットです。
少しの空き時間を上手に使って試験勉強に費やせれば、効率良く勉強を進めることができるでしょう。
リクルートが運営している英語学習アプリ「スタディサプリENGLISH」には、TOEICを受験する方に特化したコンテンツが充実しています。
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10段階に分かれたレベルは、現時点での自分に合った単語を勉強するのに適しています。
上級者向けの単語アプリが少ない中、TOEIC受験者にとってなくてはならない存在です。
アプリを起動すると、ダウンロードできるエピソードがずらりと並びます。
全てのエピソードは、ポッドキャストで配信されていた音源をそのまま教材としています。
エピソードの数が少なく感じるかもしれませんが、こちらは随時追加されていく予定です。
「リスニングモード」では、「英語スクリプト」「日本語スクリプト」「フレーズ一覧」を閲覧しながら視聴が可能に。
「クイズモード」では、現段階での理解度がどれほどのものかを測るため、出題されるクイズに挑戦します。
TOEICに特化したトピック記事や「今日のフレーズ」が毎日届くサービスもあり、単語帳機能も充実しています。
バックグラウンドでの再生も可能なので、ながら勉強もOK。
とことん使いこなせば使いこなすほど、確かな手ごたえを感じることができるアプリです。
取り組んでみると自分には合っていなかったりすることもあり、参考書選びは難しいものです。
本項では、TOEICに役立つ便利な参考書を中心に掲載しています。
TOEICの参考書の鉄板「TOEICテスト 新形式精選模試」です。
リスニング、リーディング共に500問を収録していて、どちらも税込2,052円となっています。
600点~900点を目指す方におすすめですが、解説がとても丁寧ですので、TOEIC初心者の方にも使いやすいでしょう。
TOEICは英検と異なり、過去問が販売されていません。
そのため、本番と同じような問題を解く勉強法をしたい場合は、公式の問題集を使用することがおすすめです。
「TOEICテスト公式問題集」は、TOEICの運営元となる「IIBC」が発行していますので、TOEICを知る上で持っておきたい1冊です。
TOEICの試験がどのようなものなのか、本番の試験問題と同じ難易度や形式で対策を行うことが可能となっています。
TOEIC対策アプリとしても有名な「金のフレーズ」は、TOEIC対策をする上では外せない英単語の参考書です。
市販の単語帳の中では出題時の的中ランキングNo.1といっても過言ではないことから、TOEICを受験する方から絶大な支持を受けています。
掲載されている英単語はすべてレベル別に分かれているので、自分に合った内容を勉強することができます。
英単語の掲載数も多すぎず、少なすぎず、まさにちょうど良いです。
持ち歩くのにも重宝する軽さも魅力で、常に携帯して好きなときに勉強することができるよき相棒となってくれることでしょう。
TOEICで高い得点を取ることで、奨学金がもらえたり希望の仕事に就けたりする可能性がグッと上がるかもしれません。
仕事や学業でのゴールを達成に近づくため、ぜひTOEICを受験してみましょう。
※合わせて読みたい: 驚くほど身につく!脳からアプローチする究極の英語勉強法
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