【28卒】企業研究のやり方8ステップ!見るべき項目、ノートのまとめ方を解説
企業理念・事業内容・ビジネスモデル・強み・競合他社・業績・仕事内容・社風・待遇など、調べるべき項目を企業研究ノートの例とともに紹介。
企業研究はいつから始めるべきか、情報をどこで集めるか、何社調べるか、どこまで調べれば十分かにも回答します。
自己分析や業界研究との違い、志望動機・ES・面接への活かし方、企業を比較する方法まで、新卒採用支援500社以上の実績を持つFULL HOUSEの取締役COOが経験をもとに具体的にお伝えします。
本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
【目次】【28卒】企業研究のやり方8ステップ!見るべき項目、ノートのまとめ方を解説
この記事の執筆者:加瀬 浩之(Hiroyuki Kase)
株式会社FULL HOUSE 取締役COO
加瀬 浩之(カセ ヒロユキ)
X / Twitter: https://x.com/kasetchi
千葉県出身。学習院大学文学部卒業。
2014年にVOYAGE GROUPへ入社し、新卒採用支援・就活支援に従事。2016年に株式会社FULL HOUSEを共同創業。
現在は取締役COOとして、会社経営やWebメディア運営に携わるほか、これまでの採用・キャリア支援の経験を活かし、就活支援サービス「 ジョブさがーす 」の運営や学生のキャリア支援に取り組んでいる。
28卒の企業研究は何から始めればいい?
28卒が企業研究を始める場合は、まず企業の公式サイトや採用サイトを見て、「誰に、どのような商品やサービスを提供し、どのように利益を得ている会社なのか」を整理しましょう。
その上で、企業の強み、競合他社との違い、仕事内容、社風、待遇、将来性などを確認し、自分の価値観や就活の軸に合っているかを考えます。
企業研究は、会社の情報を暗記するために行うものではありません。
次の3つを自分の言葉で説明できる状態にすることが目的です。
- なぜこの企業に興味を持ったのか
- 自分の強みや価値観と、企業のどこが合っているのか
- 入社後にどのような仕事へ挑戦し、どう貢献したいのか
就活における企業研究とは
企業研究とは、応募を検討している企業について、事業内容・仕事内容・強み・社風・待遇・将来性などを調べ、自分に合う企業かどうかを判断する作業です。
企業の基本情報を集めるだけでなく、同じ業界の企業と比較し、「なぜ他社ではなく、その企業を志望するのか」まで考えることが重要です。
企業研究を行うことで、応募先を選びやすくなるだけでなく、企業ごとに内容を変えた志望動機や自己PRを作れるようになります。
企業研究と業界研究・自己分析の違い
企業研究・業界研究・自己分析は、それぞれ目的が異なります。
ただし、いずれか1つだけを行うのではなく、3つを関連づけて進めることが重要です。
それぞれの違いは、やるべきこと順に次の通りです。
- 自己分析:自分の強み・価値観・興味・就活の軸を明らかにする
- 業界研究:業界全体の仕組み・市場・将来性・職種を理解する
- 企業研究:個別企業の特徴を調べ、自分との相性や他社との違いを確認する
自己分析によって「自分が大切にしたいこと」を整理し、業界研究で「どのような選択肢があるか」を知り、企業研究で「具体的にどの会社が合うか」を判断します。
例えば、自己分析で「周囲と協力しながら成果を出せる環境」を重視すると分かった場合、企業研究ではチームの仕事の進め方、評価制度、社員同士の関係、若手社員の役割などを確認します。
企業の知名度やイメージだけで応募先を決めるのではなく、自分の価値観と企業の特徴を照らし合わせましょう。
自己分析がまだ十分にできていない人は、以下の記事も参考にしてください。
28卒が企業研究を行う目的
企業研究は、選考を通過するためだけに行うものではありません。
自分に合った企業を見つけ、入社後のミスマッチを防ぎ、複数の内定先から納得できる企業を選ぶためにも必要です。
ここでは、28卒が企業研究を行う主な目的を解説します。
自分に合った企業を見つけるため
同じ業界に属する企業でも、顧客・商品・仕事内容・組織文化・働き方は異なります。
企業研究を行うことで、自分の強みを活かせる仕事か、大切にしている価値観と社風が合うか、希望するキャリアを実現できるかを判断しやすくなります。
知名度や給与だけでなく、「その企業で働く自分を具体的に想像できるか」という視点を持ちましょう。
志望動機に具体性を持たせるため
企業研究が不十分な志望動機は、他社にも当てはまる内容になりがちです。
例えば、「企業理念に共感した」「成長できる環境に魅力を感じた」という説明だけでは、なぜその企業を選んだのかが伝わりません。
企業の事業、強み、顧客、仕事内容などを理解し、自分の経験や将来像と結びつけることで、その企業ならではの志望動機を作ることができます。
面接の深掘り質問に答えるため
面接では、「なぜ当社なのか」「競合他社との違いをどう考えているか」「入社後に何をしたいか」などを聞かれることがあります。
企業サイトに書かれている言葉を暗記しただけでは、追加の質問を受けた際に回答できません。
あらかじめ企業の事業や仕事を理解したうえで、自分なりの考えを持つことが重要です。
入社後のミスマッチを防ぐため
選考中に魅力的に感じた企業でも、入社後に仕事内容や働き方が想定と異なる可能性があります。
企業研究を通じて、仕事内容・配属・勤務地・評価制度・キャリア・働き方などを確認しておけば、認識のズレを減らせます。
公式情報だけで判断せず、説明会、社員面談、OB・OG訪問、口コミ(転職の口コミサイトが有用です)など、複数の情報源を組み合わせましょう。
複数の内定先を比較するため
内定を複数獲得した場合、知名度や給与だけで決めようとすると迷いやすくなります。
企業研究の内容を同じ項目で整理しておけば、仕事内容・成長環境・社風・待遇・将来性などを比較できます。
自己分析で整理した就活の軸と照らし合わせ、どの企業が自分の希望に近いかを判断しましょう。
28卒は企業研究をいつから始めるべき?
28卒は、興味を持った企業を見つけた時点で企業研究を始めましょう。
インターンシップに応募する段階では、企業の基本情報、事業内容、仕事内容、インターンの実施目的などを確認します。
本選考へ進む企業については、競合他社との違い、強み、社風、キャリア、業績、将来性まで詳しく調べましょう。
すべての企業を同じ深さで調べる必要はありません。
検討段階では短時間で基本情報を確認し、志望度が高くなるにつれて企業研究を深めると効率的です。
企業研究を始めるタイミングは、次のように分けられます。
- 企業を知ったとき:基本情報と事業内容を確認する
- インターン応募前:仕事内容・求める人物像・応募理由を整理する
- ES提出前:強み・競合との違い・志望理由を深掘りする
- 面接前:最新情報・入社後の仕事・質問したい内容を確認する
- 内定承諾前:待遇・配属・働き方・キャリアを比較する
28卒の就活全体の進め方は、以下の記事で時期別に解説しているので参考にしてください。
▶︎ 28卒の就活は何から始める?今やるべきことを時期別に解説
28卒向け企業研究のやり方8ステップ
企業研究では、情報を集めるだけでなく、他社と比較し、自分との接点を考えるところまで行います。
ここからは、企業研究を初めて行う28卒でも実践しやすいように、8つのステップに分けて解説します。
1. 企業の基本情報を確認する
最初に、企業の全体像を把握します。
基本情報として、次の項目を確認しましょう。
- 企業名
- 設立年
- 所在地
- 代表者
- 資本金
- 従業員数
- 上場・非上場
- 拠点
- グループ会社
- 企業理念・ミッション
- 沿革
基本情報は、企業の公式サイトにある会社概要や採用サイトから確認できます。
数字を暗記する必要はありませんが、企業の規模、歴史、事業展開、組織の成り立ちを把握しておきましょう。
2. 事業内容とビジネスモデルを理解する
次に、その企業が「誰に、何を提供し、どのように利益を得ているのか」を整理します。
確認する項目は次の通りです。
- 主な顧客は誰か
- どのような商品・サービスを提供しているか
- 顧客のどのような課題を解決しているか
- どの事業が主な売上を生み出しているか
- 商品やサービスはどのように販売されているか
- 継続的に売上が発生する仕組みがあるか
消費者向けの有名な商品だけを見ていると、企業の主要事業を誤解する場合があります。
企業サイトの事業紹介、サービスページ、決算説明資料などを確認し、事業全体を理解しましょう。
3. 企業の強みと特徴を調べる
企業の強みとは、競合他社と比較したときに、その企業が選ばれる理由です。
次のような観点で調べます。
- 商品・サービスの特徴
- 技術力
- 顧客基盤
- ブランド力
- 販売網
- 営業力
- 人材
- データ
- 特許
- 価格
- 品質
- 導入実績
- 市場シェア
- 新規事業への取り組み
企業が自社の強みとして発信している内容だけでなく、顧客事例や第三者からの評価も確認しましょう。
「業界トップクラス」「高い技術力」といった表現を見つけた場合は、何を基準にしているのか、具体的な根拠があるかまで確認することが大切です。
4. 業界内での位置と競合他社との違いを比較する
一社だけを調べても、その企業ならではの特徴は見えにくいものです。
同じ業界で顧客や商品が近い企業を2〜3社選び、次の項目を比較しましょう。
- 顧客
- 商品・サービス
- 価格帯
- 売上規模
- 得意分野
- 販売方法
- 市場シェア
- 海外展開
- 企業文化
- 募集職種
- 若手社員の役割
- キャリアパス
競合企業との違いを整理すると、「なぜその企業を志望するのか」を説明しやすくなります。
ただし、面接で競合他社を一方的に否定する必要はありませんし、避けた方が良いです。
それぞれの特徴を理解したうえで、自分の価値観や将来像には応募企業が合っていると説明しましょう。
5. 業績・将来性・リスクを確認する
企業研究では、現在の知名度だけでなく、今後も事業が成長する可能性があるかを確認します。
主な確認項目は次の通りです。
- 売上高の推移
- 営業利益の推移
- 主力事業の成長性
- 成長している市場への取り組み
- 新規事業
- 研究開発
- 海外展開
- 法改正や技術変化による影響
- 特定顧客や特定事業への依存
- 競合企業の参入
- 企業が認識している事業上のリスク
上場企業であれば、IRページの決算説明資料、有価証券報告書、中期経営計画などが参考になります。
非上場企業は開示されている情報が限られるため、公式サイト、プレスリリース、採用資料、ニュース、説明会などから確認しましょう。
売上や利益は、一年分だけで判断せず、数年間の推移や同業他社との違いを見ることが重要です。
6. 仕事内容とキャリアを確認する
企業名や業界だけでなく、入社後に実際に担当する仕事を調べましょう。
確認する項目は次の通りです。
- 募集職種
- 具体的な仕事内容
- 顧客
- 一日の流れ
- 配属方法
- 初期配属
- 転勤や異動
- 研修制度
- 評価制度
- 若手社員に任される仕事
- キャリアパス
- 身に付くスキル
- 将来の選択肢
同じ「営業職」でも、新規開拓か既存顧客への提案か、個人向けか法人向けか、扱う金額や商談期間はどの程度かによって仕事内容は異なります。
職種名だけで判断せず、誰に対してどのような価値を提供する仕事なのかを確認しましょう。
7. 社風・働き方・待遇を確認する
仕事内容に魅力を感じても、組織文化や働き方が自分に合わなければ、入社後にミスマッチが起きる可能性があります。
次の項目を確認しましょう。
- 意思決定の速さ
- 個人とチームのどちらを重視するか
- 若手社員の裁量
- 上司や先輩の支援体制
- 評価制度
- 社員同士の関係
- 平均勤続年数
- 平均残業時間
- 有給休暇の取得状況
- 勤務地
- 転勤
- リモート勤務
- 初任給
- 賞与
- 福利厚生
- 休日・休暇
公式サイトに掲載されている言葉だけで社風を判断せず、社員インタビュー、説明会、OB・OG訪問、インターン、口コミなども組み合わせましょう。
平均残業時間や平均勤続年数などは、対象者や算出方法によって見え方が変わります。
数字だけで結論を出さず、背景まで確認することが大切です。
8. 自分との接点と確認したい質問を整理する
最後に、集めた企業情報と自己分析の結果を結びつけます。
次の質問に答えてみましょう。
- 企業のどこに魅力を感じたか
- なぜ魅力を感じたのか
- 自分のどの経験や価値観とつながるか
- 自分の強みをどの仕事で活かせるか
- 入社後に何に挑戦したいか
- 将来像の実現につながるか
- 不安な点や確認できていない点は何か
- 説明会や面接で何を質問したいか
企業研究で得た情報を、自分の経験や考えと結びつけることで、志望動機や面接回答に具体性が生まれます。
情報をまとめただけで終わらせず、「自分にとってどういう意味があるのか」まで言語化しましょう。
企業研究で見るべき項目チェックリスト
企業研究では多くの情報を確認するため、項目を決めずに調べ始めると重要な情報を見落とす可能性があります。
最低限は次の項目を確認しましょう。
- 企業理念・ミッション
- 設立年・企業規模
- 顧客
- 商品・サービス
- ビジネスモデル
- 主力事業
- 企業の強み
- 競合他社との違い
- 業界内での位置
- 売上・利益の推移
- 将来性・リスク
- 募集職種
- 具体的な仕事内容
- 求める人物像
- 配属・異動
- 研修・評価制度
- 社風
- 働き方
- 給与・福利厚生
- 自分との共通点
- 入社後に挑戦したいこと
- 説明会や面接で確認したいこと
すべての項目を埋めることが目的ではありません。
自分の就活の軸に関係する項目や、志望動機を作るために必要な情報を重点的に調べましょう。
就活の軸をまだ決めきれていない場合は、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
企業研究に使える情報源
企業研究では、1つの情報源だけで判断しないことが重要です。
企業が発信する一次情報を中心にしながら、ニュース、口コミ、社員からの話なども組み合わせて、情報の偏りを減らしましょう。
企業の公式サイト
公式サイトでは、会社概要、企業理念、事業内容、商品・サービス、拠点、グループ会社などを確認できます。
企業の基本情報を把握する際は、最初に確認しましょう。
ニュースやプレスリリースも確認すると、新商品・提携・事業拡大・組織変更などの最新情報を把握することができます。
新卒採用サイト・募集要項
新卒採用サイトでは、募集職種、仕事内容、社員インタビュー、研修、キャリア、社風、福利厚生などを確認できます。
ただし、採用サイトは学生に魅力を伝える目的で作られています。
良い情報だけで判断せず、説明会や社員面談で実態を確認しましょう。
IR資料・有価証券報告書
上場企業を調べる場合は、決算説明資料、有価証券報告書、中期経営計画、統合報告書などが役立ちます。
売上・利益・事業別の状況・経営戦略・リスク・平均年齢・平均勤続年数などを確認できます。
すべてを読む必要はありませんが、最初は事業概要、業績、今後の戦略、事業上のリスクを中心に確認しておくと良いでしょう。
就活サイト・求人情報
就活サイトでは、募集職種、応募条件、説明会、インターン、選考フローなどをまとめて確認できます。
同じ企業でも、掲載媒体によって説明の仕方や情報量が異なる場合があります。
公式採用サイトと内容が異なる場合は、最新情報を企業に確認しましょう。
ニュース・新聞・業界メディア
企業名でニュース検索すると、新商品、業務提携、M&A、事業撤退、行政処分、業績などの情報を確認できます。
ニュースの公開日と情報源を確認し、古い情報や根拠の不明確な記事だけで判断しないようにしましょう。
口コミサイト
口コミサイトでは、仕事内容、社風、評価制度、残業、退職理由など、公式サイトには掲載されにくい情報を確認できます。
一方で、口コミは投稿者個人の経験や主観に基づく情報です。
口コミを事実として扱わず、複数の投稿に共通する傾向があるか、投稿された時期や部署がどこかを確認しましょう。
説明会・インターンシップ
説明会やインターンシップでは、社員の話し方、学生への接し方、仕事の進め方、職場の雰囲気など、文章だけでは分からない情報を得られます。
参加後は、印象に残ったこと、魅力を感じたこと、違和感を覚えたことを記録しましょう。
OB・OG訪問や社員面談
実際に働いている社員から話を聞くと、仕事内容やキャリアを具体的にイメージできます。
次のような質問を用意しておきましょう。
- 入社を決めた理由
- 現在の仕事内容
- 一日の仕事の流れ
- 入社前後で感じた違い
- 若手社員に求められること
- 仕事で難しいと感じること
- 活躍している社員の共通点
- 今後挑戦したい仕事
- 企業の改善してほしい点
質問する相手の部署・職種・年次によって回答が異なるため、一人の意見だけで企業全体を判断しないことが重要です。
就活エージェント
就活エージェントでは、企業の募集情報だけでなく、選考で見られるポイント、企業が求める人物像、過去の選考傾向などを確認できる場合があります。
ただし、就活エージェントごとに紹介できる企業や得意な業界は異なります。
自分の希望を伝えたうえで、紹介された企業についても自分で調べ、応募するか判断しましょう。
企業研究ノートの作り方
企業研究ノートは、企業情報を集めるだけでなく、企業同士を比較し、自分との相性を判断するために作ります。
紙のノート、スプレッドシート、ドキュメント、就活管理アプリなど、更新しやすい方法であれば形式は問いませんが、アナログよりもデジタルがおすすめです。
企業ごとに同じ項目を使うことで、違いを比較しやすくなります。
企業研究ノートに記載する項目
企業研究ノートには、次の項目を記載しましょう。
- 企業名
- 業界
- 企業理念・ミッション
- 顧客
- 商品・サービス
- ビジネスモデル
- 主力事業
- 強み
- 競合企業
- 競合との違い
- 業績・将来性
- 募集職種
- 仕事内容
- 配属・勤務地
- 研修・評価制度
- 社風
- 給与・福利厚生
- 魅力を感じた点
- 不安に感じた点
- 自分の強みを活かせる点
- 就活の軸と合う点
- 入社後に挑戦したいこと
- 確認したい質問
- 応募・選考状況
- 情報を確認した日付
- 情報源
企業が発信している事実と、自分が感じた印象を分けて記載することがポイントです。
「若手から活躍できる会社だと思う」と書くだけでなく、その判断の根拠となった社員事例や制度も記録するようにしましょう。
企業研究ノートの記入例
例えば、株式会社FULL HOUSEを企業研究する場合は次のように整理します。
- 企業名:株式会社FULL HOUSE
- 業界:IT業界、人材業界
- 顧客・事業:toC・toB両方、メディアプラットフォーム事業・キャリアデザイン事業
- 強み:Webメディア運営で培った情報発信・集客ノウハウ、アライアンスによる提携先のネットワーク構築力
- 競合との違い:外部からの出資を受けておらず自由度の高い経営、複数のメディア運営とキャリア支援の両方を展開していて事業ポートフォリオを組んでいる
- 将来性:運営サービスや提携先の拡大が期待できる
- 仕事内容:Webメディア運営、営業、マーケティング、就活支援、事業開発など
- 魅力を感じた点:1つの職種に限定されず、幅広い業務や新規事業に挑戦できる
- 確認したいこと:入社後に担当する役割や、将来的なキャリアの選択肢
このように、企業情報と自分の経験を結びつけておくと、志望動機や面接回答に活用しやすくなります。
複数企業を比較する方法
企業を比較する際は、知名度や給与だけでなく、自分の就活の軸に関係する項目を使いましょう。
比較項目の例は次の通りです。
- 仕事内容
- 顧客への提供価値
- 企業の強み
- 成長性
- 若手の裁量
- 研修
- 評価制度
- 社風
- 勤務地
- 働き方
- 給与
- 福利厚生
- キャリアパス
- 就活の軸との一致度
- 不安点
各項目を点数だけで評価すると、数字の根拠が曖昧になることがあります。
「5点」と記載するだけでなく、「若手社員のプロジェクト責任者への登用実績があるため」のように、判断理由も一緒に記録してください。
また、すべての項目を同じ重要度で比較する必要はありません。
自己分析で決めた「絶対に譲れない条件」「できれば満たしたい条件」「優先度が低い条件」に分けて判断しましょう。
企業研究を志望動機に活かす方法
企業研究の結果は、企業の魅力を並べるだけでなく、自分の経験や将来像と結びつけて志望動機に活用します。
基本的な構成は次の通りです。
- 志望する理由
- そう考えるようになった経験
- 企業のどこに魅力を感じたか
- なぜ競合他社ではなくその企業なのか
- 入社後にどのように貢献したいか
例えば、次のように組み立てます。
私は、企業の業務効率化を支援し、働く人が本来取り組むべき仕事に集中できる環境を作りたいと考え、貴社を志望します。アルバイト先で紙からデジタルによる在庫管理の仕方を改善し、作業時間を削減した経験から、仕組みによって働き方を変えることにやりがいを感じました。なかでも貴社は、サービスを提供するだけでなく、導入後の定着まで支援している点に魅力を感じています。相手の状況を丁寧に聞き、周囲を巻き込みながら改善した経験を活かし、顧客ごとに適した導入支援へ貢献したいと考えています。
企業について調べた内容だけでなく、自分がなぜ魅力を感じたのかまで説明することが重要です。
なお、志望動機の詳しい作り方は以下の記事で解説しています。
企業研究を面接に活かす方法
面接前には、企業研究ノートの内容をすべて暗記する必要はありません。
次の項目を、自分の言葉で説明できるようにしましょう。
- 企業の事業内容
- 主な顧客と提供価値
- 企業の強み
- 競合他社との違い
- 興味を持った理由
- 自分の強みとの接点
- 入社後に挑戦したい仕事
- 将来実現したいこと
- 面接で確認したい質問
面接前には、企業のニュースや採用情報が更新されていないかも確認します。
ただし、無理に最新ニュースに触れる必要はありません。
自分の志望理由や希望する仕事と関係する情報を優先しましょう。
面接で聞かれる質問や答え方については、以下の記事も参考にしてください。
企業研究を逆質問に活かす方法
逆質問では、公式サイトを見ればすぐ分かる内容を聞くのではなく、企業研究で分からなかったことや、自分の企業選びに必要な情報を確認します。
例えば、次のような質問が考えられます。
- 入社後1〜3年目の社員に期待される役割を教えてください
- 現在、事業部が特に力を入れている課題は何ですか
- 活躍している社員に共通する行動や考え方はありますか
- 部署内では、個人とチームの目標をどのように設定していますか
- 配属後のキャリアはどのように決まりますか
- 入社前に身に付けておくと良い知識やスキルはありますか
「御社の強みは何ですか」と聞くよりも、「〇〇を強みとしていると理解していますが、実際の営業現場ではどのような場面で強みが発揮されていますか」と自分の意見を踏まえながら聞く方が、企業研究を行ったことが伝わります。
ただし、自分の知識を見せることが目的にならないよう注意してください。
相手の回答を聞き、その内容をさらに掘り下げる姿勢が重要です。
企業研究で避けたい失敗
企業研究では、情報量を増やすことよりも、情報の正確性と自分との関連性が重要です。
ここでは、企業研究を行う際に避けたい主な失敗を解説します。
公式サイトの文章をそのまま書き写す
企業理念や事業内容を書き写しただけでは、企業研究を行ったことにはなりません。
その情報から何を感じたのか、自分の経験や価値観とどこがつながるのかまで考えましょう。
1つの情報源だけで判断する
公式サイトは企業の魅力を伝える目的があり、口コミサイトは個人の主観が含まれます。
一方だけで判断することはせず、公式情報、第三者の情報、社員から聞いた内容を組み合わせましょう。
企業理念への共感だけで志望動機を作る
企業理念への共感は、志望理由の1つになりますが、理念だけでは他社との違いや、入社後に行いたい仕事が伝わりにくくなります。
事業内容、仕事内容、強み、自分の経験まで結びつけましょう。
競合他社と比較しない
1社だけを調べると、その企業の特徴を客観的に判断することはできません。
同じ業界の企業と比較し、共通点と違いを整理しましょう。
口コミを事実として受け取る
口コミは、所属部署、職種、上司、在籍時期などによって内容が変わります。
極端に良い口コミや悪い口コミだけで判断せず、複数の情報に共通する傾向を確認しましょう。
調べること自体が目的になる
企業研究に時間をかけすぎると、インターンや説明会への応募、ES作成、面接練習などが進まなくなる可能性があります。
現時点で必要な深さまで調べたら、実際に企業と接点を持ち、分からない部分を確認しましょう。
企業研究はどこまでやれば終わり?
企業研究は、次の内容を自分の言葉で説明できれば、いったん選考準備に進んで問題ありません。
- 企業が誰に何を提供しているか
- どのように利益を得ているか
- 企業の強みは何か
- 競合他社と何が違うか
- 入社後にどのような仕事をするか
- 自分の強みや価値観とどこが合うか
- なぜその企業を志望するのか
- 入社後に何へ挑戦したいか
- まだ分からないことは何か
- 面接で何を質問したいか
企業研究には明確な終わりがありません。
選考が進む中で社員から話を聞いたり、新しい情報が公開されたりした場合は、企業研究ノートを更新しましょう。
完璧に調べてから応募するのではなく、一定の仮説を持って説明会や選考へ進み、接点を持つ中で理解を深めることが重要です。
企業研究を1人で進めるのが難しい場合
企業研究では、公開情報だけでは仕事内容や社風、企業ごとの違いを判断しにくい場合があります。
特に次のような28卒就活生は、就活エージェントやキャリアアドバイザーに相談する方法があります。
- 自分に合う企業が分からない
- 知っている企業が少ない
- 志望業界を絞れない
- 企業同士の違いが分からない
- 企業研究を志望動機につなげられない
- 自分の強みを活かせる仕事が分からない
- 面接で企業への理解をうまく伝えられない
就活エージェントでは、希望や適性を確認したうえで、企業紹介、企業情報の提供、ES添削、面接対策などの支援を受けられる場合があります。
ただし、紹介を受けた企業へ必ず応募する必要はありません。
企業情報を自分でも確認し、希望や就活の軸に合っているかを判断しましょう。
28卒向けの就活エージェントや就活サービスは、以下の記事で比較しているので参考にしてください。
28卒の企業研究に関するよくある質問
企業研究について、就活生から寄せられることの多い質問をまとめました。
企業研究を始める時期や必要な時間、調べる企業数などに迷っている人は参考にしてください。
Q. 企業研究は1社あたり何時間かけるべきですか?
最初に応募候補を検討する段階では、30分程度で基本情報を確認しましょう。
インターンや本選考へ応募する企業は1〜2時間程度、面接へ進む企業は追加で情報を調べるなど、志望度や選考段階に応じて深さを変えるのがおすすめです。
ただし、企業規模や公開情報の量によって必要な時間は異なります。
時間だけでなく、志望理由や競合との違いを説明できるかを基準にしましょう。
Q. 企業研究は何社行うべきですか?
最初からすべての企業を詳しく調べる必要はありません。
まずは興味のある業界から幅広く企業を見て、応募を検討する企業は基本情報を確認し、選考へ進む企業を詳しく調べましょう。
企業数に正解はありませんが、同じ業界の企業を2〜3社比較すると、それぞれの特徴を相対的に理解しやすくなります。
Q. 企業研究ノートは手書きとデータのどちらが良いですか?
後から情報を追加・修正し、複数企業を比較できる方法がおすすめです。
手書きの方が考えを整理しやすい人はノートでも問題ありませんが、企業数が増えることを考えると、スプレッドシートやドキュメントなどのデータで管理すると効率的です。
Q. 非上場企業はどのように調べれば良いですか?
非上場企業は、上場企業ほど詳しい財務情報を公開していない場合があります。
公式サイト、採用サイト、プレスリリース、法人情報、求人情報、ニュース、説明会、社員面談などを組み合わせましょう。
公開されていない情報を推測で補わず、選考や説明会で質問することも重要です。
Q. 口コミサイトはどこまで信用して良いですか?
口コミサイトは、公式情報では分からない職場の実態を知る参考になりますが、すべてを事実として受け取るべきではありません。
投稿時期、部署、職種、在籍期間を確認し、複数の口コミに共通する傾向があるかを見ましょう。
気になる内容がある場合は、説明会や社員面談で直接確認するようにしてください。
Q. 企業研究でAIを使っても良いですか?
企業情報の整理、比較項目の作成、質問案の作成などに生成AIを利用することはできます。
ただし、AIの回答には古い情報や誤った情報が含まれる可能性(ハルシネーション)があります。
企業の基本情報、募集要項、業績、ニュースなどは、必ず企業の公式サイトや一次情報で確認しましょう。
また、AIが作成した志望動機をそのまま使わず、自分の経験や考えに合わせて修正することが重要です。
Q. 企業研究をしても志望動機が作れない場合はどうすれば良いですか?
企業の情報と自分の経験を別々に考えている可能性があります。
「企業のどこに魅力を感じたか」「なぜ魅力を感じたか」「自分のどの経験とつながるか」「入社後に何をしたいか」の順番で整理しましょう。
それでも志望理由を作れない場合は、現時点ではその企業への志望度が高くない可能性もあります。
無理に志望動機を作るのではなく、社員の話を聞く、競合企業と比較する、ほかの企業も調べるなどして判断材料を増やしましょう。
企業研究は情報収集で終わらせず、自分との接点まで考えよう!
企業研究は、企業の情報を数多く集めたり、会社概要を暗記したりする作業ではありません。
企業が誰にどのような価値を提供しているか、競合と何が違うか、入社後にどのような仕事をするかを理解し、自分の強み・価値観・将来像と結びつけることが重要です。
企業研究を通じて自分に合う企業を見つけ、その企業でなければならない理由を志望動機や面接で伝えられる状態を目指しましょう。