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図解入門業界研究 最新コンサル業界の動向とカラクリがよ~くわかる本
転職活動時の企業研究はどのようにして行えばいいのでしょうか。
企業研究は3ステップに分けて作業を行なっていきましょう。
当然のことですが、企業研究をして企業のことをよく知るためには、その企業に関する情報が必要です。
今はインターネットをはじめ、様々な媒体で情報を手軽に集めることが可能です。
集め方の方法やコツも後にご紹介しますので、まずはこのステップ(1)の段階でしっかりと企業に関する情報を集めるようにしましょう。
ステップ(1)で集めた情報を、しっかり取捨選択していきましょう。
企業研究は企業に関する情報や知識を暗記することが目的ではありません。
自分が仕事をすることで、どのように企業に貢献できるか、また自分のやりたい仕事はその企業で行うことができるのかなど、その企業への志望理由を見つけることが目的です。
集めた情報を闇雲に使う訳ではなく、この目的に沿った情報のみを整理していく作業が必要になります。
できれば情報を集める段階から、この目的を意識して情報を取捨選択しながら収集できると効率的です。
転職活動は企業研究の他にも準備しなければならないことが多いため、ここで時間をかけ過ぎずに情報を集めて整理ができると良いですね。
情報を集めて整理ができたら、これを履歴書に書いたり面接で話す際の志望理由に活かしていきましょう。
新卒の就職活動との大きな違いは、転職の場合、ある程度社会人経験・仕事の経験があるということです。
事前に企業研究をしっかりしておけば、自分の経験やスキルがその企業でどのように活かせるかをアピールすることもできます。
また企業研究とともに、その企業を取り巻く業界の研究もできていれば、その企業が抱える課題に対して自分がどのように貢献できるかなども話すことができるでしょう。
このように転職活動時の企業研究は、最終的に履歴書や面接で志望動機や自己PRに活かすところまでをセットで考えてスタートさせると、効率的にできます。
それでは、転職活動時の企業研究は、どのようなポイントに気を付けて企業を見ていくべきなのでしょうか。
企業研究のポイントをご紹介します。
せっかく転職ができたのに、実は経営状態が危なかったり、利益のあげ方がイマイチだったりという企業では先行きが不安ですよね。
転職活動時の企業研究では、そういった意味での企業の体力もしっかり確認しましょう。
例えば、企業が公開しているIR情報を確認することが手始めです。
IR情報とは上場企業が株主や投資家に対して財務状況や事業戦略など投資に必要と思われる情報を公開したもので、「有価証券報告書」や「アニュアルレポート」がそれにあたります。
過去にその企業がしてきた経営努力の状態や、そこから算出される安全性の指標として自己資本比率・流動比率・固定長期適合率などを見ると、厳しい経営環境に置かれても簡単に倒産しないかどうかがわかります。
その会社がどのようなビジネスを行なっていて、いったい何で利益を上げているのかも公開されている損益計算書などから確認しましょう。
損益計算書の売上高と各段階の利益の内容を分析し、何期分か並べて比較することで企業の業績の現状がわかります。
ちなみに、利益率の水準は業種によって異なるため、同業他社の数値と比較してみるとわかりやすいでしょう。
また、業界の現状やトレンドを調べることで、その会社が将来的に伸びるのかどうかも予想しておく必要があります。
例えば、企業名はそれほど有名ではないものの、世界シェア1位の商品を持っていたり、市場にライバルとなり得る企業が少ないなどは強みです。
企業とその周辺のことを知ることで、この先伸び続けていく企業かどうかを考えてみましょう。
もしかすると転職を考えるときに、最も気になる項目がこの企業の環境かもしれません。
どんなに収益が高く、将来性のある企業に見えても、残業が多かったり社内の競走意識が高くギスギスした雰囲気の会社には行きたくない……という人もいるでしょう。
先ほどご紹介したIR情報の「有価証券報告書」には企業に所属する社員の平均年齢や離職率なども掲載されています。
同年代の人がいそうかどうかや、掲載されている離職率から定着率が良い職場かどうかも推察できます。
また、機会があれば会社訪問をして採用担当者から話を聞いたり、実際に勤めている人から雰囲気を聞けるのが1番良いかもしれません。
自分が入社するかもしれない企業の職場の雰囲気は、データや生の声を集めることで多角的な視点から知るようにしましょう。
IR情報をはじめとして、会社の雰囲気が1番よくわかるのが企業の公式ホームページです。
社長のメッセージや行なっているサービス、新しいサービスのプレスリリースなども掲載されています。
その企業に関する最新情報が掲載されるのは企業の公式ホームページなので、必ずチェックしましょう。
企業によっては公式ホームページのサイトとは別に、新卒採用向けのホームページを作っていることが多くあります。
できれば企業研究のためにも、こちらも確認しておきましょう。
新卒向けということは、仕事や企業のことを何も知らない人たち向けにページが作り込まれているということです。
働いている人たちのメッセージなども多く掲載されていますし、初めて見る人にもわかりやすい言葉などで書かれていることが多いです。
職場の雰囲気・風土をチェックしたい時には、新卒向けページが役立ちます。
企業のことはもちろん、業界全体の最新情報やトレンドを知るには新聞や雑誌をチェックしましょう。
一般的な新聞やビジネス誌でも情報は集められますが、業界のことを知るには業界新聞や業界誌を読むことをオススメします。
その業界の最新トピックスや今後流行りそうなトレンドなど、その時の業界の最新動向が掲載されています。
自分が転職を検討している企業が、業界の中ではどのような立ち位置なのかを知っておく良い機会になります。
新卒の就職活動時も業界研究で利用したことがある人もいるのではないでしょうか。
会社四季報は転職活動の企業研究でも役立ちます。
全上場企業の情報が網羅されており、また多くの企業を同じ形式の中で比較できます。
財務欄や専門の信用格付け会社が行った格付などが掲載されているため、企業の安全性などを見たい人にはおすすめです。
職場の雰囲気などを知るために、転職を検討する人が利用しているのが多いのが口コミサイトかもしれません。
その企業に勤めている・あるいは勤めていた人たちが口コミを掲載しており、公式ホームページに載ることがない内部のリアルな雰囲気まで書かれています。
口コミサイトはあくまで口コミを書いている人の主観なので、あくまで参考程度にすることを忘れないでください。
実際に転職を検討している企業で働いている人に会う機会があれば、会って話を聞くことが1番の情報収集となります。
知人や友人などに働いている人がいればベストですが、いない場合は企業の人に会って話を聞けるサービスを利用するのもいいでしょう。
企業の情報を集めるツールは色々ありますが、リアルな今の状況を聞けるのはやはり実際に働いている人に聞くのがいいです。
Vorkersは企業に勤めている人、あるいは元々その企業に勤めていた人が、企業についてのあらゆる口コミを残しているサイトです。
様々な企業の口コミが掲載されているので、転職前に一度目を通しておくといいかもしれません。
また、企業に関する独自の調査情報もデータとしてまとめて掲載しているため、転職する以外でも役立つ情報を手に入れることができます。
※Vorkersは こちら から
WantedlyはIT系企業やベンチャー企業に強みを持つ転職サービスです。
掲載している企業に興味が沸いたら、まず「話を聞きに行きたい」ボタンを押して、企業側からも興味を持ってもらえたら実際に話を聞きに行くことができます。
応募意志が固まっていなくても「ちょっと話を聞いてみたい」くらいの気持ちで、転職活動も企業研究も同時にできるので便利です。
※Wantedlyは こちら から
就職ジャーナルは、株式会社リクルートが運営している新卒向けの就活情報サイトです。
新卒向けではありますが、150以上の業界に対応しており概要を把握するには最も効率が良いサイトです。
転職活動で異業種へ転職する場合は、業界研究本を買って読むより効率よく情報を集めることができます。
※就職ジャーナルは こちら から
業界や企業の情報を客観的に判断でき、会社概要や業界内でのシェアも知ることができます。
業界の全体像や企業のビジネスモデルなどを知りたいときなどに役立ちます。
最新版を書店で買い求めて手元に置いておくと良いでしょう。
図解入門業界研究シリーズのコンサル業界版です。
こちらは他にも化粧品業界、化学業界、建設業界、銀行業界など様々なバージョンが出ています。
違う業界への転職を検討している場合、業界研究をするのにとてもわかりやすくまとめてある本です。
希望する業界の本を購入して一読されることをオススメします。
転職活動に必要な企業研究のポイントや具体的な方法についてご紹介しました。
自分が希望する企業への転職活動の成功率を高めるためにも、企業研究は事前準備として欠かすことができません。
企業側により納得感を持ってもらえる志望理由や自己PRを作れるような企業研究をしましょう。
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