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「取り急ぎ」とは「とにかく急いで」という意味があり「とりあえず○○するね」というニュアンスがあります。
例えば「取り急ぎご報告します」だと「何も準備ができていないけど、報告だけします」という意味合いが強いため、相手を不快にさせる恐れも。
つまり「取り急ぎ」を使うときは、相手や状況を選ぶ必要があるのです。
実際に取り急ぎを使うべきではない相手とは、どのような立場の人を指すか紹介します。
会社の上司や先輩に「取り急ぎ」を使うのは控えた方が良いでしょう。
「取り急ぎ」を使ったメールを送信することで、「こっちは急いでるんだ」という印象を、間接的に上司や先輩へ与えてしまう恐れがあります。
あなたが上司から悪い印象を持たれると、評価が下がり出世に影響を及ぼす場合もあるので要注意です。
取引先に対しても「取り急ぎ」を使うべきではないです。
取り急ぎを使った文章を何度も送ると、取引相手も急かされている感じがします。
場合によっては「こっちだって他の仕事で忙しいのに」という印象を持たれる場合も。
状況によっては、取引先から外される可能性もあるので要注意です。
商品を購入してくださっている「お客様」に対しても、「取り急ぎ」を使うのは控えましょう。
特に通販会社だとお客様へメールを送る機会も多いです。
例えば、お客様へメールを送るのが遅くなった際に「取り急ぎご報告させていただきます」という文章を送付している方もいらっしゃると思いますが、大ざっぱな印象を与え失礼に当たる場合も。
例えメールの送信が遅れたとしても、「取り急ぎ」は使わないようにしましょう。
実際に「取り急ぎ」を使わない文章を、メールで送った方が良いことに気付いた方もいると思います。
では、どういう文章に変えるべきか例文を見てみましょう。
この場合「まずは、ご報告申し上げます」に変えましょう。
「まず」に変えることで、相手を急かしている雰囲気も減ります。
さらに「言い切り形」の文章にすることで、スッキリ感も出やすくなります。
また「まず、ご報告申し上げます」の前には「○○だったので、まず、ご報告申し上げます」と理由を付けると、メール受信者も相手が報告した意図をつかみやすいので、不快な想いを与えずに済むはずです。
この場合も「まずは、御礼申し上げます」に変えましょう。
「取り急ぎ、お礼まで」と比べて印象も丁寧な感じがしますよね。
御礼の文章を作成する際は、丁寧な印象を伝えないと「本当に感謝しているのか?」と相手へ不快感を与える恐れも。
仮に親しい人であっても、礼儀をわきまえなければならない場合もあるので注意しましょう。
繰り返しにはなりますが、「取り急ぎ」は、出来ることなら多用しない方が望ましいです。
しかし、もちろん場合によっては使うこともあります。
そこで最後に、どの場面で使うべきか紹介します。
会社で働いていると、会議もありますよね。
会議前日や当日に、会議の日時や場所が変更になったときというのは緊急時にあたります。
そのため「取り急ぎ、ご報告申し上げます」という形の文章を送信しても良いでしょう。
ただし少人数で、かつ自分の近くに座っている人へ伝える場合は、口頭や付箋を使うべきです。
会議の時間に間に合わない、また、事情によって会議へ行けなくなった場合も「取り急ぎ、ご報告申し上げます」の文章を使いましょう。
会議に遅れる、行けなくなったというのは一大事ですよね!?
会議当日、前日の場合は緊急性が高いので「取り急ぎ」を使った文章を送信しても良いでしょう。
仮にこの内容が、1週間以上前から分かっているのであれば、会議日まで余裕があるので「取り急ぎ」を使うべきではありません。
急な転勤を命じられた場合も、社内の従業員や取引先へ伝えなければなりません。
特に取引先に対しては、転勤前に新しい担当者宛の連絡先を伝えないと、お手を煩わせることになります。
この場合は、状況に応じて「取り急ぎ、お礼申し上げます」or「取り急ぎ、ご報告申し上げます」の文章を使いましょう。
「取り急ぎ」と文章中に入れるだけで、急かしている印象を相手に与えます。特に、目上の方への使用は控えましょう。
メール受信者に急ぎだということを知らせたい場合は、「取り急ぎ」という言葉を使いましょう。
ただ「取り急ぎ」を使う際も「本当に急ぎか?」を考えましょう。
いくら、早めに報告・お詫びをしたいと思って送信したメールでも「取り急ぎ」が文章中に入っているだけで、メール受信者を「ゲンナリ」させることもあるのです。
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