知っておきたい「斡旋」の意味と使い方!「紹介」や「仲介」との違いも含めて解説
同じような場面で使われる「紹介」や「仲介」より少し固い印象がありますが、それらの言葉との意味の違いを説明できるでしょうか。
きちんと意味を把握し使いこなすことで、主にビジネスシーンでより円滑にコミュニケーションを取ることができます。
今回は「斡旋」という言葉の意味を、混同しがちな他の単語との違いも含めて紹介します。
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【目次】知っておきたい「斡旋」の意味と使い方!「紹介」や「仲介」との違いも含めて解説
「斡旋」の意味
「斡旋」は「あっせん」と読みます。
「交渉や商売などで、間に入って両者のものが上手くいくように取り計らうこと」また、「物事を紹介し世話すること」などの意味があります。
あるいは「労働関係調整法による労働争議の解決方法」、または「公益事業用地の取得をめぐる当事者間の紛争を解決するために行われる手続き」も意味します。
今回は、日常的にもよく使われる前者の意味の「斡旋」について解説します。
「斡旋」の基本的な使い方の例文
先述の通り「斡旋」とは「取り計らうこと」、つまり「とりもつ」ことを意味します。
下記の例文のように使用することができます。
- 「人材会社に企業の斡旋を依頼した。」
- 「斡旋業者はどちらですか?」
- 「中古車の譲渡先を斡旋してもらえませんか?」
- 「商品の斡旋販売を行います。」
- 「知人に住宅ローンの融資先を斡旋してもらった。」
「仲介」「紹介」と「斡旋」のニュアンスの違い
「斡旋」は取り計らうことやとりもつことを意味しますが、同じようなシーンで使う言葉で「紹介」「仲介」があります。
しかし、少しずつ言葉の持つニュアンスが違うため、それぞれの言葉が持つ意味や違いを説明します。
「紹介」
「紹介」は、「未知の人どうしの間に入って引き合わせること」を意味します。
したがって、「斡旋」を言い換えることが可能です。
ただ、「斡旋」は「上手くいくように取り計らう」ことに対し、「紹介」は単なる紹介や引合せを意味するので、場合によっては単純に置き換えられず、注意する必要があります。
「仲介」
「仲介」は「当事者双方の間に立って便宜を図り、ことをまとめること」を意味します。
「斡旋」と似た言葉ですが、不動産の売買や金融商品を扱ったりと、専門的な知識を要したり、ビジネスにおける仲立ちをする際によく使われます。
直接当事者どうしでの話し合いが難しい場合に、その人たちの間に入るというニュアンスがあります。
よって、「仲介」の方が「斡旋」よりも当事者どうしに距離がある場合に使うことが多いと言えます。
「斡旋」を使いこなそう
今回は「斡旋」という言葉を解説しました。
ビジネスシーンだけでなく日常でも使いますが、使うシーンは不動産の契約など重要な場面であることが多いです。
似たような意味を持つ言葉もいくつかありますが、特にビジネスシーンにおいてはきちんとそれぞれの意味を把握し、状況に応じて正しく使う必要があります。
ぜひ参考にして上手く使いこなしてください。