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【男性版】これで完璧。結婚式に参加する際の服装マナーや着こなし
ご家族や家族の大切な記念となる場に参加する時、どのような服装をすればよいかご存知でしょうか。
華やかな場であるからこそ、その場にふさわしい装いを行うのが大人の流儀です。
男性の場合、結婚式や披露宴でどのような服装をすればいいか悩まれる方が多いようです。
どのようなスーツを着ればいいのか。
ネクタイやシャツは?
靴やアクセサリーは?
このような頭を抱えてしまう問題を解決するべく、男性向けの結婚式や披露宴にお呼ばれした際の服装や、それらにまつわるマナーについて詳しくご紹介します。
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【目次】これで完璧。結婚式に参加する際の服装マナーや着こなし
結婚式・披露宴での服装のマナー
親しい間柄や、長年の友人・知人、慣れ親しんだ関係の身内や遠い親戚。
社会人の方の場合は仕事関係のお付き合いなどで、結婚式や披露宴に参加することがあります。
そのような時、どのような服装で参加するのが良いのでしょう。
日本には冠婚葬祭で服装や装飾品に関するマナーがいろいろあります。
今回は男性編として、結婚式や披露宴での服装はどのようなものが望ましいか、服装に関するマナーについてお話しします。
結婚式や披露宴に相応しい服装とマナー
男性が結婚式や披露宴に出席するとなると、服装はスーツが一般的です。
しかし、スーツであればどのようなものでもよい訳ではありません。
結婚式や披露宴など、ハレの日にふさわしいスーツやネクタイ、シャツや靴などを準備しましょう。
スーツ
結婚式や披露宴での一般のゲストや招待客の場合は「準礼装」で参列します。
スーツのカラーは基本的に「黒」とされていますが、グレーやネイビーのようなものもで良しとされています。
派手にならないようであれば、ストライプの模様が入っているデザインでも問題はありません。
・準礼装とは
「準礼服」とも呼ばれる「準礼装」とは冠婚葬祭の時の礼服の格を指しています。
冠婚葬祭に参列する際の服装は「正装」「準礼装(準礼服)」「略礼装」の3パターンが原則です。
この3つの中でもっとも出番が多いのが「準礼装」となりますので、準礼装の一式を用意しておくと便利です。
男性の場合の「準礼装」はブラックスーツやディレクターズスーツのことを指します。
タキシードのような、わかりやすいフォーマルスーツも「準礼装」とされることがありますが、基本は正装として扱われます。
礼服とビジネススーツの違いを知る
礼服は真っ黒なものが一般的です。
それに対し会社に出勤する際に着用するようなスーツは、同じ黒であっても少しグレーがかっていたりして真っ黒ではありません。
また、ビジネススーツに対して礼服はシルエットがタイトにはならず、ゆったりとしたデザインのものが多くなります。
スーツのタイプ別シチュエーションを知る
同じ準礼服のスーツであってもいくつかのスタイルがあります。
これはそれぞれのシチュエーションであったり、ご自身と相手の方の関係性、結婚式の格の高さや主催者側の意向によって変動します。
どのタイプのスーツが、どのようなシチュエーションにふさわしいのかを知っておくと便利です。
タキシード(正礼装)
礼装の中でももっとも格式が高い「正礼装」となるスーツの装いがタキシードです。
タキシードの着用は基本的に日没後の結婚式で着用するフォーマルウェアとされています。
大変格調の高い装いとなりますので、カラーは黒、そして同じ黒の蝶ネクタイ、そして胸元にはポケットチーフをいれます。
着用するシチュエーションとしては伝統ある結婚式専門の式場や格式の高いホテルでの式・披露宴などです。
また、自信の立場が上司にあたる場合や、友人代表のスピーチに選ばれた場合などもタキシードを着用します。
ディレクターズスーツ(準礼装)
一段格を落し、準礼服となるのがディレクターズスーツです。
準礼装となるタイプは、基本的に日中におこなわれる結婚式で着用するスーツです。
コーディネートとしては黒のジャケットにシルバー系のネクタイなどを合わせ華やかさを演出します。
上下ブラックで揃えるとういう決まりやルールはありませんので、黒のジャケットにグレーのストライプのスラックスなどでもOKです。
スーツのタイプはディレクターズスーツのみならず、どのスーツでもジャケットはシングルでもダブルでも問題ありません。
また、昨今は結婚式自体もカジュアル化されてきていますので、ディレクターズスーツも黒以外のジャケットでも良くなってきています。
濃いめのグレーや濃紺なども上品に合わせることができれば、シンプルな中にも華やかさを演出できます。
ディレクターズスーツを着用するのは、結婚式の主賓であったり、新郎新婦の父親や親族向けの装いとされています。
ブラックスーツ(準礼服)
準礼服として扱われる「ブラックスーツ」は、ありとあらゆる冠婚葬祭の場で活用できますので大変便利なスーツです。
ブラックスーツのみ、昼夜問わず着用して結婚式や披露宴に参加することができます。
シャツやネクタイ、小物などを冠婚葬祭のそれぞれのシチュエーションに適したものを合わせるとよいでしょう。
結婚式や披露宴の場合は、華やかな装い風に仕上げるのがおすすめです。
レギュラーまたはウイングカラーのシャツに、シルバーグレーのネクタイを合わせれば、華やかな中に品もあるスタイルの完成です。
ダークスーツ(略礼装)
冠婚葬祭の礼服の中でもっとも低い格の礼服となるのが「略礼装」となる「ダークスーツ」です。
ネイビー系やグレー系の暗めの色のスーツをダークスーツとして扱います。
これらのダークスーツも結婚式や披露宴のゲストの装いの一つとされています。
しかし、略礼装という格からお分かり頂けるように、どちらかといえば結婚式や披露宴よりも二次会だけ出席となるような場合の着用がおすすめです。
ここまでご紹介した中では最もカジュアルなシーンに適したスーツとなります。
ディレクターズスーツとブラックスーツどちらを着ればよいか
スーツの特徴の中でも触れましたが、ディレクターズスーツを着るか、ブラックスーツを着るかで迷ったときは、出席するその結婚式での自分の立場がどのようなものかで判断するとよいでしょう。
ディレクターズスーツとブラックフォーマルでは、ディレクターズスーツのほうが格が上になります。
一般ゲストとして結婚式に参列するにあたってディレクターズスーツを着用すると、少々かしこまりすぎになる可能性があります。
先にもお話しした通り、ディレクターズスーツは新郎新婦の親族や主賓・上司などのような立場のある招待客が着用するのが望ましい装いです。
立場が無くても親族であればディレクターズスーツで決めていくのもおすすめです。
しかし、そうでない立場であればブラックスーツを着用するのが無難です。
ベストは着用するべきか否か
ベストを着るのもフォーマルの場では正しいとされています。
あまりスーツでベストを着用したことが無い方は、思い切ってスリーピースのスーツを用意するのがおすすめです。
ベストにもルールがあり、基本的にはグレーのベスト、もしくは黒のベストで白襟つのついたものが正式であるとされています。
このベストがあるか無いかだけでも、フォーマル度の威力が半端なく変化します。
夏場の暑い季節などにはジャケットを脱ぎたくなります。
しかし、どんなに暑くてもシャツだけになるのはフォーマルの場ではマナー違反となります。
そのような時にベストを着用していると、気兼ねなくジャケットを脱ぐこともできますので便利です。
結婚式や披露宴のようなフォーマルの場では、黒のスーツに黒のベスト、黒のネクタイのようなスタイリングは避けましょう。
せっかくの華やかな場が黒づくめでは暗くなってしまいますので要注意です。
小物で差をつける、結婚式&披露宴の装い
せっかくの華やかな場ですが、男性の服装はシンプルになりがちです。
そこでスーツ以外の部分で差を出すためのテクニックをご紹介します。
中には結婚式のような場ではNGになるものもありますので、そのあたりを含めてご紹介いたしますので参考にしてみてください。
シャツの選び方
【色と柄】
シャツを選ぶ際の注意点といえば「色」「柄」「襟」の3か所です。
結婚式や披露宴はフォーマルな場となりますので、シャツの色は「白」が最も適しています。
柄も冠婚葬祭では無地のものをチョイスするのは鉄板です。
しかし、昨今の結婚式はカジュアル化が進んでいますので、式が行われる会場によっては淡い色味のカラーシャツなどもおすすめです。
また、隠れたオシャレを楽しむのであれば生地にこだわるのも良いでしょう。
ジャガード生地やドビー生地のような、あまり目立たない控えめの折柄の入ったシャツなどもおすすめです。
【襟】
シャツの襟は「レギュラーカラー」か「ワイドカラー」を選ぶのが無難です。
結婚式や披露宴はあくまでもフォーマルな場となりますので、カジュアル感が強くなる「ボタンダウン」や、襟の短い「ショートポイントカラー」はできれば避けるようにしてください。
【カフス】
カフスボタンに関しては細かなルールはありませんので、着用はお好みで大丈夫です。
カジュアルな結婚式や披露宴などの場合、無理にカフスボタンをして堅苦しくせず、もとからボタンがついている「シングルカフス」での参列をおすすめします。
もしダブルカフスのシャツを着用するのであれば、カフスボタン選びで注意するポイントは「シンプルであること」と「派手すぎないもの」という2点です。
これも時間帯やシチュエーションに大きく影響されますので、参列する式や披露宴がどのようなものかで判断しましょう。
お昼間に行われる式や披露宴の場合は、シンプルなシルバーの台座に白蝶貝をあしらったものなどが品が良くておしゃれです。
このワンポイントのオシャレができるかできないかで、ハレの日の装いに差が出ます。
式や披露宴がかなりカジュアルなものであっても、カフスボタンを付けるのであれば、プラスチックやチェーンが付いているようなものは避けてください。
これらはカジュアルすぎますので、華やかなおめでたい席にはあまりふさわしくありません。
ネクタイの選び方
冠婚葬祭の礼服に合わせるとなると、ついつい黒のネクタイをイメージしがちですが、実は結婚式のような場には白のネクタイがおすすめです。
もしくは薄いシルバーのような限りなく「白」に近いカラーのものを着用するようにしてください。
柄物のネクタイをするとすれば、やはりベースは「白」であることを基本としましょう。
シルバーグレーのものや、白をベースに黒い柄が入っているなどもフォーマルスタイルとしてありです。
式や披露宴がカジュアルなものであれば、爽やかで淡い色合いのピンクやブルー系なども好まれます。
また、高級感を出すことができるドットやストライプのような柄物もおすすめです。
派手すぎなければ基本的には問題ありませんので、ネクタイでおしゃれを楽しむのも良いでしょう。
【蝶ネクタイ】
蝶ネクタイも華やかなフォーマルの場にふさわしいものです。
しかし、蝶ネクタイに合わせるのは基本タキシードなどが主流ですので、日没後に行われる式や披露宴に留めるようにするほうが無難です。
蝶ネクタイの場合はそれだけでも目を引く特殊なアイテムとなりますので、カラーや模様に注意が必要です。
絶対避けないといけないのは「アニマル柄」のものです。
せっかくの幸せな場に「アニマル柄」はふさわしくありません。
アニマル柄は不幸や殺生をイメージさせてしまう恐れがあるからです。
【アスコットタイ】
ネクタイよりも少しオシャレ度をあげるなら「アスコットタイ」がおすすめです。
難易度が高くないので、ちょっとおしゃれしたいと思ったらぜひ挑戦してみてください。
アスコットタイは基本的に日中の式や披露宴で着用することが可能です。
むしろ昼間の礼装には適しているとまで考えられています。
色や柄に関してはネクタイと同じく白やシルバーグレーなどの、顔が明るく見えるシンプルなものがベストです。
参加される式や披露宴のシチュエーション、カジュアル度によってカラーや柄を自由にチョイスしましょう。
フォーマルの場には必ず欲しい「ポケットチーフ」
フォーマルな場へ出席し慣れていないと、ポケットチーフに対してピンと来ないかもしれません。
しかし、ポケットチーフはフォーマルウエアにはなくてはならない存在です。
胸元にあるポケットにポケットチーフを挿しこむだけで、シンプルなスーツが品よく、華やかさを際立たせます。
ブラックスーツのようなスーツには、基本となる白のポケットチーフがよく映えます。
ただ、基本が「白」をチョイスすることをおすすめしているだけであって、ネクタイ同様にカラーや柄をチョイスしても良いでしょう。
ポケットチーフの生地はリネンやシルクが多く使用されています。
どちらでも問題はありませんが、結婚式や披露宴に参列するのであればリネンのほうがおすすめです。
ポケットチーフは適当に折りたたんで挿しこんでいるのではなく、いくつかの折り方があります。
結婚式や披露宴の場合であれば、フォーマルの場に最も適している「スリーピークス」か、さまざまなシーンに対応できる「TVホールド」などの折り方がおすすめです。
足元も気を抜かない、おすすめの靴&靴下
結婚式や披露宴などではスーツと同じく、靴にもマナーがあります。
靴も基本は黒で、革靴またはエナメル製のものをチョイスしてください。
デザインはひも付きの「ストレートチップ」か「プレーントゥ」がフォーマルの席での基本とされています。
他の物以上にシンプルさが求められるのがフォーマルの場での靴のマナーです。
メダリオンと呼ばれる穴飾りのあるものや、紐の無いタイプは控えるようにしましょう。
式や披露宴のカジュアル具合によっては、黒ではなくブラウンなども人気がありますのでおすすめです。
結婚式の場だけでなく、冠婚葬祭におけるすべてに通じるマナーの「動物の皮」はタブーです。
殺生を連想させるものは、どのような冠婚葬祭の場でも不可であると覚えておくほうが早いでしょう。
靴の場合は、ブーツやハイカットタイプも避けるべきとされています。
【靴下】
革靴ですので、履かない方は少ないかもしれませんが、靴下を履くのも必須。
フォーマルの場では靴下は無地の黒が原則です。
ただし、カジュアル度が高い場で有れば、多少の柄物の靴下でもOKとされています。
華やかな場なので白い靴下でも大丈夫と考えてしまいがちですが、フォーマルの場で白の靴下がOKなのは「子どものみ」とされています。
また、くるぶしがみえてしまうような丈の短いスニーカーソックスなどは避けるようにしましょう。
これだけはダメ!結婚式や披露宴でのNGアイテム
ここまででご紹介したアイテムを準備すればまず問題はありませんが、フォーマルの場にふさわしくないNGアイテムをまとめてご紹介します。
すでに繰り返し登場しているものもありますが、それだけマナー違反になりやすいということで肝に銘じておきましょう。
- 派手な柄、色のもの
- 動物の革を使用したもの(ヘビ革・ワニ革、スエード生地などは縁起が悪いので要注意)
- 普段使いのビジネススーツ
- 新郎と衣装が被る色のスーツ(白や明るいグレー、またはピンクなど)
- 黒いシャツ、黒いネクタイ
- ボタンダウンシャツ
- 白い靴下
- くるぶしがみえる丈のスニーカーソックスなど
- スニーカーやブーツ、サンダルなど
- バックルの大きいベルトや飾りが派手なベルト、太いベルト
- リュックサックやトートバッグ
- ブランドロゴが大きく入ったデザインのバッグなど
【時計】
昨今はスマートフォンで時間を確認する方が多いので、腕時計をする方が減っています。
それでもスーツの時は腕時計をされている方も多いので、あえて単独でお話ししておきましょう。
結婚式や披露宴のような場のみでなく、冠婚葬祭のすべてのシーンで腕時計は着用しないのがマナーです。
特に結婚式では腕時計を装着しているのは失礼とされる場合もあります。
ただ、時代の流れでこのような風潮も薄れつつあります。
先にお話しした通り、スマートフォンで時刻を確認することはできますが、それは同時に大切な式の最中に着信音や振動音が鳴り響く可能性があります。
それならば腕時計で時刻を確認するほうがスマートですし、失礼にも当たりません。
しかし、腕時計は式の最中には見ないようにするのがマナーです。
また、ブランド物や大ぶりで華美なものは避けるようにしましょう。
装飾品に関してはしないのが本来のフォーマルの姿なので、装着する場合はできるだけシンプルなものを用意してください。
黒系のレザーのベルトのものや、白やシルバーの文字盤のものなどが、さまざまなシーンにも対応できるのでおすすめです。
覚えておきたい結婚式&披露宴での服装のマナー
男性版、結婚式や披露宴での服装についてご紹介しました。
女性と比べると、選択肢が少ないのでついつい油断しがちになりますが、男性の服装にも多くのマナーやタブーが存在します。
いざという時に恥をかかないようにも、しっかりと知識を蓄えて準備をしておきましょう。
昨今ではかなりカジュアル化されていますので、ここでご紹介したことが絶対ではありませんが、基本的なマナーを身に着けていれば応用はききます。
素敵な結婚式や披露宴となるように、男性もオシャレをして花を添えてあげましょう。